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不安と期待のイギリスGP取材


第2回 2003.10.14up
F1はドライバーだけじゃない! がんばれ日本企業!


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イギリスのクルマ事情


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富士スピードウェイフィナーレ


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F1カーがお台場を走る!!


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Enjoy Honda MOTEGI 2003 前編

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04.3.2 UPDATE


取材・文:内倉大治(編集部)

雨で走れないマシンもあったけど、個人的には大満足

 Enjoy Honda MOTEGI 2003後編は4輪を中心にお伝えしようと思います。ホンダはF1を筆頭に、アメリカのインディカー・シリーズ、国内ではGT選手権に参戦しています。今回これらのレースカーが走る予定でしたが、雨のため、インディカー(インディカーは雨だとレースが行われない)とホンダ第一期のF1マシンRA273のデモ走行は残念ながらありませんでした。とはいえ、GT選手権に参戦するすべてのNSX、最新のF1マシンB・A・Rホンダ005、さらにはホンダF1黄金期のマシン、マクラーレン・ホンダMP4-6と中嶋悟さんが乗ったロータス・ホンダ100Tが走るということなので、見る価値は十分といえます。



デモレースだけど、本番さながらだったGTカー

 まず走ったのがGT選手権に参戦しているGTカー仕様のNSXです。GT選手権は日本でもっとも人気が高いレースで、ホンダの他に、トヨタ(スープラ)、日産(スカイラインGT-R)が参戦し、3メーカーによる熾烈なタイトル争いが繰る広げられています。見た目は市販車とボディを同じですが、中身はまったく別物で、別名“ハコ(市販車)を被ったフォーミュラ(レース専用に開発されたクルマ)”ともいわれています。
 昨年はレギュレーションの変更により、NSXは苦戦を強いられタイトルを獲得(03年は日産)することができませんでしたが、不利な状況の中でも1勝を挙げるなど、ホンダの意地をみせてくれました。
 今回のデモ走行では、NSXで参戦する5チームすべてが集まり、グリッドに並んでからスタートするレース同様の方法が採られました。模擬レースだから…なんて思っていたのですが、路面がウエットであるにも関わらず、スタートが切られるとそんなことは忘れたかのように、いい感じで飛ばしてました。こういうサービス精神というのはファンにとってはうれしいものですね。



さよなら…ドリキン!

 03年をもってレーシングドライバー生活にピリオドを打った土屋圭市選手も今回のイベントに参加してくれました。土屋選手は“ドリキン(ドリフト・キングの略)”の愛称で、テレビにも登場しているのでご存知の方も多いと思います。ちなみドリフトとは、リアタイヤを滑らせながらコーナーを抜けていくテクニックのことで、これが抜群にうまい=キングということでドリキンと呼ばれています。テレビではお茶らけているのでホントにレーサーなの!? って感じがしますが、95年に世界一過酷なレースとして名高いル・マン24時間レースでクラス優勝、さらに99年には総合2位を獲得するなど、レーサーとしても超一流です。昨年の星野一義選手に続き、またひとり華のあるドライバーが引退してしまうのはファンとして残念でなりません。
 今回は主催者の粋な計らいで、スペシャルランが行われました。最後はスピンターンでカッコよく決めようとした土屋選手でしたが、なんと痛恨のエンスト…。一瞬シーンとした会場はその後、大爆笑。土屋選手の「カッコ悪いよぉ〜」とのコメントに、鈴木亜久里さんは「ドリキンらしくていいんじゃない」と一言。そういう亜久里さんもF1ラストランとなった95年の日本GPでは、予選中にクラッシュしてしまい、レースには出場できなかったんですよね…。



新旧ホンダのF1マシンが夢のコラボレート

 さぁ、いよいよF1マシンの登場です。まずは最新のF1カー、B・A・Rホンダ005が走りました。2004年、B・A・Rホンダで走る佐藤琢磨選手のドライブを期待したのですが、琢磨選手はオフシーズンのテストが多忙で今回の参加は見送られてしまいました。代わりにステアリングを握ったのは、松浦孝亮選手です。松浦選手は02年ドイツF3選手権でランキング2位、03年はフォーミュラ・ルノーV6に参戦しランキング3位を獲得するなど将来が有望視されている若手ドライバーの一人です。今回のデモ走行はオーバルコースで行われたのですが、V10エンジンのサウンドが山々にこだまし、いい音色を奏でていました。
 そして私がもっとも期待していたマシンのデモ走行が始まりました。ホンダ黄金期に活躍したロータス・ホンダ100T(88年)、マクラーレン・ホンダMP4-6(90年)です。ロータスは中嶋悟さん、マクラーレンは鈴木亜久里さんがドライブしました。
 ロータス・ホンダ100Tは中嶋さんがF1参戦2年目に乗っていた時のマシンで、ターボエンジンを搭載した最後のマシンです。わずか1500ccの排気量ながら、最高出力は600馬力以上を発生していました。黄色いキャメルカラーが懐かしい!
 一方マクラーレンは、今や伝説のドライバーとなった故アイルトン・セナが2度目のチャンピオンを獲得した時に乗っていたマシンです。こちらは3500ccのV12エンジンを搭載し、甲高いサウンドは“ホンダ・ミュージック”と称され、多くのファンに愛されました。すでにF1ファン歴は15年の私ですが、どちらも生で走ったのを見たことがなかったので、今回のデモ走行は感動モノでした。どちらもスピンターンを決めるなどファンサービスもしっかりやってくれ、会場は大いに盛り上がりました。



モータースポーツを身近に観るいいチャンスです

 このイベントのよさは、レーシングカーが一堂に介して走ることはもちろん、普段レースでは入ることが難しいパドックに入ることができ、ピットでの作業風景などを真近で見られることでしょう。しかもホンダ・サウンド・ライブ終了後にはコースが開放され、ドライバーやライダー達と写真が撮れたり、サインがもらえるなど、かなりオープンな雰囲気です。入場料は大人1人2,000円、高校生以下だと500円、駐車料金は1,000円ですから、レースを観るよりはかなり安く済むというのも魅力です。  この日は1日日中雨といわれていたので、行くのを少しためらっていたのですが、来て本当によかったと思いました。今年のシーズンオフもぜひ行きたいですね。

アメリカ最高峰のレース、インディカーの出走も予定されていたが、雨のため出走断念…。インディカーは雨だとレースが行われないため、レインタイヤが用意されてないのだ

ホンダの第一期F1プロジェクト(64〜68年)の時のマシン“RA723(66年)”。出走の準備はされていたが、雨のため残念ながら中止。葉巻型のF1マシンが走る姿を一度みてみたかった…

NSXでGT選手権に参戦するすべてのチームが参戦し、レース形式でデモ走行が行われた。03年はイマイチ元気がなかったNSXだっただけに、今年は是非ともがんばってほしい

土屋圭市。“ドリキン”の愛称でレースだけではなく、メディアでも大活躍したドライバー。まだまだ十分走れる力があるのだが、“区切りをつけたい”ということで、03年をもってレーシングドライバーを引退

同じく引退するMotoGP 125ccクラスの東雅雄と花道を飾る土屋圭一。最後はスピンターンで決めるハズが、まさかのエンスト。ちょっとカッコ悪かったけど、ドリキンらしいからOK

日本GPでダブル入賞により、コンストラクターズ(製造者部門)ランキング5位を獲得したB・A・Rホンダ005。今回は佐藤琢磨に代わり、松浦孝亮がステアリングを握った。

ホンダとのジョイント2年目となり活躍が期待されたロータス・100Tだったが、シャシー性能が悪く、87年チャンピオン、ネルソン・ピケの腕をもってしても3位に入るのが精一杯だった

中嶋悟。日本人初のフルタイムF1ドライバー。雨にはめっぽう強く、89年の最終戦オーストラリアGPではファステストラップ(レース中での最も速いタイム)を記録。今回は88年の時の相棒、ロータス・ホンダ100Tをドライブ

マクラーレンMP4-6(91年)は、アイルトン・セナに3度目のドライバーズタイトルをもたらしたマシン(今回は♯2・ゲルハルト・ベルガー車)。その名マシンは鈴木亜久里がステアリングを握った

鈴木亜久里。90年の日本GPで3位を獲得。F1で表彰台に上った日本人はこの人だけ。現在はARTA(オートバックス・レーシング・チーム・アグリ)の代表を務め、ドライバー育成に力を入れている





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