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04.1.14 UPDATE


取材・文:内倉大治(編集部)

F1、MotoGP、GT選手権など各モータースポーツは現在、オフシーズンを迎えています。11月に入ると多くのプロ野球チームがファン感謝デーを行いますが、モータースポーツも例外ではありません。今回は昨年11月30日(日)にツインリンクもてぎで行われたホンダのイベント「Enjoy Honda MOTEGI 2003」の模様をお伝えしたいと思います。


ホンダのレーシングカーがもてぎに集結

 「Enjoy Honda MOTEGI 2003」は、ホンダが参戦しているすべてのモータースポーツが一同に会すオフシーズン恒例のイベントです。F1を始め、MotoGP、インディカー、GT選手権で活躍する最新マシンのデモ走行や、栄光を手にしてきた歴代の名マシンの展示&デモ走行、市販車の試乗、サーキット同乗走行、さらには仮面ライダー555の撮影会…とレースファンならずとも、大人から子供まで楽しめるイベントになっています。
 会場は、栃木県茂木町にあるツインリンクもてぎです。ツインリンクもてぎは、1997年にオープンした比較的新しいサーキットで、全長2.4kmのオーバルコース(楕円状のコース)と全長4.8kmのロードコースを備えた日本唯一の複合サーキットです。サーキット以外にも、歴代のホンダ車が展示されるコレクションホール、ドライビングスクール、キャンプ場とアミューズメント施設もたくさんあります。レース開催日以外でも楽しむことができるので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?





残念! チャンピオン、ロッシが欠場に…

 当日はあいにくの雨。デモ走行が行われるメインイベント“ホンダ・サウンド・ライブ”が中止になってしまうのではと心配したのですが、雨脚も弱まり予定通り行われました。が、しかし、ここで残念な一報が届きました。二輪レースの最高峰MotoGPのチャンピオン、バレンティーノ・ロッシ選手(イタリア)が、インフルエンザの為、欠席するというのです!
 ロッシ選手は、若干25歳の若さながら、125cc、250cc、MotoGPとすべてのクラスを制してしまった天才ライダーなんです。しかも来年はヤマハへ移籍することが決定しているため、ホンダのマシンに乗ることはないので、その勇姿をひと目みようと楽しみにしていただけにホントに残念な結果となってしまいました。
 しかしライダーは来ずともチャンピオンマシン“RC211V”はオーバルコースを豪快に走ってくれました。バイク乗りでもある私はRC211Vに一度乗ってみたい!! なんて夢のようなことを考えていたら、なんと展示車ならOKとのこと! 早速跨がらしてもらい、バーチャル・ロッシを満喫しました! でも実際乗ったら恐ろしくてアクセル開けられないんだろうなぁ…。





国さん、今回はライダーとして参加

 今回のデモ走行では最新のマシンだけではなく、OLDマシンも走ってくれました。“国さん”の愛称で親しまれている高橋国光氏は、今回ライダーとして参加。最近まで4輪レースで活躍していたので、4輪レーサーとしての印象の方が強い国さんですが、実は二輪からレース人生をスタートさせています。国さんはホンダが二輪の世界GP(現MotoGP)に初参戦した60年代のライダーで、61年の西ドイツGP・250ccクラスで日本人初の優勝を飾っています。今回はその時のマシン“RC162”でデモ走行。OLDファンにとっては涙モノ!? だったのではないでしょうか。
 普段は温厚な表情でやさしいおじさんって感じの国さんですが、レザースーツを着込んで、ヘルメットを被ると、レーサーとしての本能が甦ったのか、眼差しもしだいに鋭くなり、勢いよくコースに飛び出して行きました。現代のMotoGPに比べれば、速さもたかがしれていますが、40年前のオートバイがこうして走る姿にはジーンときてしまいましたね…。





二輪レースにももっと注目して欲しい!

 ヨーロッパではF1と並ぶほど人気の高いMotoGPですが、残念ながら日本での人気は今ひとつです。ホンダを筆頭に、ヤマハ、スズキ、カワサキと日本の4大二輪メーカーが参戦し、しかも、宇川徹、玉田誠、芳賀紀行、中野真矢…と日本人ライダーが多数活躍しているので、もっとメディアで取り上げてもいいハズなんですけどね…。ちなみに今シーズンのMotoGPの日本ラウンドは9月17〜19日、ここツインリンクもてぎで開催されます。スリリングなレース展開はF1以上ですので、ぜひ一度観て欲しいものです。

オーバルとロードの2コースをもつサーキットからツインリンクもてぎと命名。フォーミュラニッポンやGT選手権など全日本のレースはもとより、MotoGP、インディジャパンの舞台となるなど国際レースも多数行われる。東京からクルマで約2時間というアクセスの良さも◎

レーシングカーのナビシートに乗ってオーバルコースが走れる同乗走行を開催。その圧倒的な速さに驚いたのか、走行後多くの人が言葉を失っていた。でもこんな機会はめったにないので、きっといい想い出となったことだろう。

バレンティーノ・ロッシによりMotoGPを2年連続で制したRC211V。990ccV型5気筒エンジンを搭載し、最高出力は200馬力以上を発生する世界最強最速のバイク。2003シーズンは16戦15勝(うちロッシが9勝)と圧倒的な強さをみせた。

高橋国光(1940年生まれ)。“国さん”の愛称で親しまれ、長年日本のモータースポーツを支えてきた。99年に現役を引退し、現在はモータースポーツの発展に努めている。温厚な人柄と親しみやすさで、パドックでは今なお人気者。

61年の西ドイツGPで優勝したRC162に乗る国さん。久々の再会に喜んだのか、予定より1周多く走ってしまうアクシデント?が発生。国さんならではのサービスで観客も大喜び。

宇川徹。全日本250ccクラスで2年連続チャンピオンに輝き、96年より世界GPに参戦。MotoGP初年度となる02年に南アフリカGPで勝利するなど、ランキング3位を獲得するが、03年は残念ながら未勝利に終わる。2003年をもってMotoGPを引退した。




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