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2004.8.30 UPDATE

田中正明
text by Masaaki Tanaka

(4)「C−750 Ultra Zoom」編/パート1
光学10倍ズームの威力
2003年8月23日。その日のNEO板橋大会の試合を撮るために、修理中の愛機1号に代わる3台目のデジカメを購入した。説明書を見なくてもすぐ使えるようにと、1号と同じオリンパス製の機種を選ぶ。それが400万画素、光学10倍ズームの「CAMEDIA C−750 Ultra
Zoom」だ。これもレンズの筒が長く伸びるタイプのため、選手に蹴られても大丈夫なように、別売りのプロテクターを装着した。(写真K)
このカメラを「愛機」と呼ぶにはちょっと抵抗がある。右手のグリップがのっぺりとしたデザインは僕の好みではないし、発売初日に買った愛機1号のように“運命の出会い”をしたわけでもない。なので、単純に3号と称すことにする。
愛機1号の光学3倍ズームにはずっと物足りなさを感じていたので、3号の10倍ズームには大いに期待した。板橋産文ホールのリングサイドでズームレバーを「W(ワイド)」から「T(テレ)」の側に押すと、おいおい、寄り過ぎだよ〜、と思えるぐらい、モニター上に選手の顔がどアップに映った。この買い物はどうやら成功だったようだ。さすがに10倍まで行くと技の形が分からないので、寄っても7〜8倍が限度だろうか。あくまで感覚的なものだけど。(写真L)
東京ドームでは、5千円の席からここまでリングに寄れる。(写真M→N)
新宿ミラノ座で行なわれた『東京国際ファンタスティック映画祭2004』のオールナイトでは、舞台挨拶に来た「けっこう仮面」をズームアップ。(写真O→P)
デジタルズームは画質が粗くなるので一切使わない。光学ズームで撮った素材を、パソコンの加工ソフトで拡大すれば同じことだ。もしくは、オリンパスの愛機1号と3号に「トリミング」機能が付いているので、手軽な操作で被写体をアップにできる。
後楽園のバルコニーから撮る
後楽園ホールの試合では、僕はいつも北側の記者席やヒナ壇の上のほうから写真を撮っている。選手にコメントを聞きに行く際、北側に控室へと降りる階段があるからだ。だが、その角度では必ず手前の3本ロープが写り込んでしまう。2003年11月20日、WMFの後楽園大会で「鉄拳プロデュースマッチ」さくらえみVS大向美智子が行なわれると知って、その1試合を観るために会場に向かった。僕は試合リポートの担当ではないし、特にコメントを聞く必要もないので、ホール上階のバルコニーでゆっくり立ち見を決め込んだ。さて、この角度で10倍ズームを試してみると…。おお、トップロープが掛からずに人物を写せるではないか。鉄拳が描いたスケッチブックのイラストもハッキリ見える。(写真Q)
その10日後にあったGAEA11・30後楽園でも、デビル雅美VSお船をバルコニーから撮影(写真R)。収穫は、お船側のセコンドに付いた広田さくらの怪しい動きも、一緒に画像に残せたことだ。ただし、東側バルコニーから、お船がコメントを出す西側通路下のビデオ収録用スペースまで駆け下りるのは、ちょっと骨が折れたが。
色んな場所で写真を撮るうちに、シャッタースピードやホワイトバランスにも気を遣うようになった。後楽園ホールのリング上は照明が効いているので、シャッターは1/500(秒)以上の速さで切れるし、ホワイトバランスは「電球」にセットすれば自然な色合いが出る。そもそもデジカメはその場で画像のチェックが可能だから、失敗したら即、設定を変えて試せばいい。しかし、根本的に機械が苦手な僕は、「絞り」については未だに理解不能である。絞れば絞れるほどシャッターは大きく開き、開放にすれば狭くなるんでしょ? まるで“なぞなぞ”だ…。パソコンもそうだが、装備されているのに使ったことのない機能は多々ある。
ちなみに修理に出した愛機1号は、部品交換代の1万5千円が工面できず、サービスセンターから「半年過ぎますので取りに来て下さい」と連絡が来るまで放置していた。3号の登場により、1号はその役目を終えたのだ。今、手にすると、1号は持ちやすい代わりにサイズが大きくて不恰好に見える。若い娘との浮気がバレ、長らく別居していた古女房を久々に抱いた感じか。って、オレは生涯独身だけど。そんなわけで、1号ももはや「愛機」とは呼べなくなってしまった。諸行無常。 |
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