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第1回 「日本で唯一の“女子プロレス・ライター”参上!」
第2回 「きっかけは『週プロ』への投稿だった」
第3回 「涙が止まらなかった府川唯未引退試合」
第4回 「スペシャル・インタビュー with ライオネス飛鳥」
第5回 「若きスター選手・浜田文子退団に関する、僕の見解」
第6回 「スペシャル・インタビュー with 井上貴子(前編)」
第7回 「スペシャル・インタビュー with 井上貴子(後編)」
第8回 「『レディゴン』休刊!? どうなる女子プロレス・ライター」
第9回 「祝!『格闘はまり道』スタート 〜5・2ドーム極私的観戦記〜」
第10回 「『ガイア・ガールズ』のパンフに原稿を書いた」
第11回 「北条志乃×田中正明 〜数少ない「同業者」対談〜(前編)」
第12回 「北条志乃×田中正明 〜数少ない「同業者」対談〜(後編)」
第13回 「GAEA事務所に“軟禁”されちゃった(笑)」
第14回 「堀田祐美子がGAEAを襲った“一部始終”」
第15回 「『アイドル』と『女優の卵』が女子プロレスを救う!?(前編)〜HJPGの巻〜」
第16回 「『アイドル』と『女優の卵』が女子プロレスを救う!?(後編)〜アストレスの巻〜」
第17回 「10・20『興行戦争』を総括する、はずが…」
第18回 「『レディゴン』vol.74、出ました、売りました」
第19回 「『ガレージ』には女子プロの醍醐味が詰まってる!」
第20回 「同業者対談シリーズ第2弾・伊藤雅奈子編(前)」



(前頁からの続き→)

kanaがホームページを開いた理由

――僕も田中さんからGAEAの情報を聞けなくなったわけですが、ほかの団体、女子プロレス界全体の現況はどうなんでしょうか。

田中 お先真っ暗じゃないの?

伊藤 私は逆ですね。ここ数年、「お先真っ暗」と言い過ぎて疲れちゃったので、今年は無理にでも「先は明るい!」と言おうかなって(笑)。

――アハハハ。希望的観測ですね。

伊藤 もちろん、そう言い切ることにはリスクがあります。

――「何を根拠に?」と訊かれますよ。

伊藤 うん。根拠は作るものなんです。今年の5月までは「明るい、明るい」と言い倒しますよ。5月11日(日)に全女が横浜アリーナで35周年興行を開催するんですね。それまで明るい道筋を作るから、みんな頑張って、と。



 
 
――その道筋の一つが、伊藤さんが立ち上げたホームページ『かなたく』ですね。

伊藤 はい、それです。

――自分の動ける範囲で、まずは始めようと。

伊藤 今、国内に100人ぐらいの女子プロレスラーがいて、10代の少女から上は40代まで、より取り見取りなわけです。例えるなら風俗店みたいなもので(笑)、どんなタイプでも幅広くお客様に対応できますよ、とアピールしたい。

田中 え〜っ。キレイな子、いる?

伊藤 どういうタイプがお好みですか?

田中 ん…。下っ腹と太股がたるんだ人は勘弁して下さい(苦笑)。

伊藤 何人でも取り揃えております(笑)。とにかく、私は可能性を信じたい、じゃなくて信じてるんですね。大丈夫だなって気になってきてるんですよ。タレントは揃ってるから、あとは指名客が来るようPRするだけ。切り口次第でどうにでもなると思うんです。手段はTV、ラジオ、インターネット。ボブ・サップのようにメディアに出続けることが重要ですね。


『かなたく』の影響で『〜お仕事』も丸くなる?

田中 伊藤さんには、僕にとっての『Slow Train』のような母体がないから、ホームページの開設は大変だったでしょう。

伊藤 ダメ元でやったらできちゃった、という感じなんです。本格的に始めようと決意したのは昨年の12月。ネットに詳しい友達から、「ネタが溢れてる伊藤さんがやらなきゃ、誰が女子プロを救うの?」って背中を押されたんだけど、その後、飲んじゃって二人とも忘れていたんですね。「新年会で会ったら、必要経費を教えてね」なんて頼んでおいて、年末年始にかけて用語でも覚えようと、無料HP作成のサイトを覗いたが最後…。意地になるんですよね。ここまで来たら、完成というゴールを見てみたい、と。

田中 『かなたく』のプロフィール欄に「負けず嫌い」ってあったね(笑)。

伊藤 出来上がって、友達の女の子に送信したら「早っ!」って驚いてました。

田中 いずれは選手のインタビューも?

伊藤 うん、やりたい。いろんなところにリンクを張って、もっともっと見てもらえるようになったら。目的は、女子プロレスというジャンルがあることを知って頂くことと、離れたファンを取り戻して、さらに新規ファン層を開拓すること。それだけなんです。

――継続していくことの力を信じないと無理ですよね。途中で諦めてしまうと(サイト運営者と読者との)愛は切れる、みたいな。

伊藤 切れない努力はするつもり。

――(サイトを運営している人から)よく聞く話では、プライベートでヘコんだ時にHPの更新が滞るらしいんですよ。会社がめっちゃ忙しいとか、病気になったり、恋人と別れたり。読者の応援で一度は再起するんだけど、また違う理由でヘコんだりとか。このヘコみ癖が付くと、いつの間にか更新されないサイトになってしまう。

伊藤 大丈夫。ヘコんだら余計に書くタイプだから(笑)。『かなたく』に書くことがストレス発散になってるんですよ。

――それはプロのバランスなんでしょうね。あっちの媒体ではこう書いたから、こっちではこう書いてみよう、とか。

伊藤 そうですね。プライベートなことは自分のサイトでしか書けないし。ほかにメリットと言えば、読んでくれた人からのメールとBBSだけですよ。届いたメールを見て心が癒されることが最大のメリット。

田中 僕はそれは身近な人の感想で代用してる。

――『Slow Train』はあくまでも情報発信の場、Webマガジンなので、読者からの交流の場は現在は取っていません。あくまで“マガジン”でいたい。

田中 そう。僕も雑誌だと思ってるから、独自に「〜お仕事」用の企画を立てて取材もする。『ゴング』の余りで作ってるわけじゃない。知人の感想は聞くけど、いちいちお礼の手紙は出さないよ(笑)。『かなたく』を読んで思うのは、取材対象のいいところを、うまくつまんで書いてるなぁ、ということ。LLPWの後楽園大会の演出とかね。僕なんか観にも行かなかったから、「そうなんだ。次はいつ後楽園でやるの?」って聞いたら8月だって(苦笑)。そうやって興味を湧かせるのはすごいこと。「ファイト伊藤」のイメージからすると…。

伊藤 地雷埋めまくってんだろ、って?

田中 そうそう。ところが『かなたく』に関しては、今年の伊藤さんのポジティブ・シンキングが前面に現れている。女子プロを宣伝しなくては、と。新境地だね。

伊藤 田中さんのように直接言ってくれる人もいるし、メールで「あんた、ホントにどうにかしたいんだね」って書いてくる人も。それが一番嬉しい。

田中 最近は僕の方が“核保有国”だったよね(笑)。だから目線を変えて、先月アップした『お仕事』ではガレージマッチの紹介をしてみたんだけど。2月2日のガレージも楽しかったなぁ。やっぱり全女の選手のテンションは高いし、サービス精神も凄い。あれを見せられたら賞賛するしかないよ。


 
 

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