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kanaがホームページを開いた理由
――僕も田中さんからGAEAの情報を聞けなくなったわけですが、ほかの団体、女子プロレス界全体の現況はどうなんでしょうか。
田中 お先真っ暗じゃないの?
伊藤 私は逆ですね。ここ数年、「お先真っ暗」と言い過ぎて疲れちゃったので、今年は無理にでも「先は明るい!」と言おうかなって(笑)。
――アハハハ。希望的観測ですね。
伊藤 もちろん、そう言い切ることにはリスクがあります。
――「何を根拠に?」と訊かれますよ。
伊藤 うん。根拠は作るものなんです。今年の5月までは「明るい、明るい」と言い倒しますよ。5月11日(日)に全女が横浜アリーナで35周年興行を開催するんですね。それまで明るい道筋を作るから、みんな頑張って、と。
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――その道筋の一つが、伊藤さんが立ち上げたホームページ『かなたく』ですね。
伊藤 はい、それです。
――自分の動ける範囲で、まずは始めようと。
伊藤 今、国内に100人ぐらいの女子プロレスラーがいて、10代の少女から上は40代まで、より取り見取りなわけです。例えるなら風俗店みたいなもので(笑)、どんなタイプでも幅広くお客様に対応できますよ、とアピールしたい。
田中 え〜っ。キレイな子、いる?
伊藤 どういうタイプがお好みですか?
田中 ん…。下っ腹と太股がたるんだ人は勘弁して下さい(苦笑)。
伊藤 何人でも取り揃えております(笑)。とにかく、私は可能性を信じたい、じゃなくて信じてるんですね。大丈夫だなって気になってきてるんですよ。タレントは揃ってるから、あとは指名客が来るようPRするだけ。切り口次第でどうにでもなると思うんです。手段はTV、ラジオ、インターネット。ボブ・サップのようにメディアに出続けることが重要ですね。
『かなたく』の影響で『〜お仕事』も丸くなる?
田中 伊藤さんには、僕にとっての『Slow Train』のような母体がないから、ホームページの開設は大変だったでしょう。
伊藤 ダメ元でやったらできちゃった、という感じなんです。本格的に始めようと決意したのは昨年の12月。ネットに詳しい友達から、「ネタが溢れてる伊藤さんがやらなきゃ、誰が女子プロを救うの?」って背中を押されたんだけど、その後、飲んじゃって二人とも忘れていたんですね。「新年会で会ったら、必要経費を教えてね」なんて頼んでおいて、年末年始にかけて用語でも覚えようと、無料HP作成のサイトを覗いたが最後…。意地になるんですよね。ここまで来たら、完成というゴールを見てみたい、と。
田中 『かなたく』のプロフィール欄に「負けず嫌い」ってあったね(笑)。
伊藤 出来上がって、友達の女の子に送信したら「早っ!」って驚いてました。
田中 いずれは選手のインタビューも?
伊藤 うん、やりたい。いろんなところにリンクを張って、もっともっと見てもらえるようになったら。目的は、女子プロレスというジャンルがあることを知って頂くことと、離れたファンを取り戻して、さらに新規ファン層を開拓すること。それだけなんです。
――継続していくことの力を信じないと無理ですよね。途中で諦めてしまうと(サイト運営者と読者との)愛は切れる、みたいな。
伊藤 切れない努力はするつもり。
――(サイトを運営している人から)よく聞く話では、プライベートでヘコんだ時にHPの更新が滞るらしいんですよ。会社がめっちゃ忙しいとか、病気になったり、恋人と別れたり。読者の応援で一度は再起するんだけど、また違う理由でヘコんだりとか。このヘコみ癖が付くと、いつの間にか更新されないサイトになってしまう。
伊藤 大丈夫。ヘコんだら余計に書くタイプだから(笑)。『かなたく』に書くことがストレス発散になってるんですよ。
――それはプロのバランスなんでしょうね。あっちの媒体ではこう書いたから、こっちではこう書いてみよう、とか。
伊藤 そうですね。プライベートなことは自分のサイトでしか書けないし。ほかにメリットと言えば、読んでくれた人からのメールとBBSだけですよ。届いたメールを見て心が癒されることが最大のメリット。
田中 僕はそれは身近な人の感想で代用してる。
――『Slow Train』はあくまでも情報発信の場、Webマガジンなので、読者からの交流の場は現在は取っていません。あくまで“マガジン”でいたい。
田中 そう。僕も雑誌だと思ってるから、独自に「〜お仕事」用の企画を立てて取材もする。『ゴング』の余りで作ってるわけじゃない。知人の感想は聞くけど、いちいちお礼の手紙は出さないよ(笑)。『かなたく』を読んで思うのは、取材対象のいいところを、うまくつまんで書いてるなぁ、ということ。LLPWの後楽園大会の演出とかね。僕なんか観にも行かなかったから、「そうなんだ。次はいつ後楽園でやるの?」って聞いたら8月だって(苦笑)。そうやって興味を湧かせるのはすごいこと。「ファイト伊藤」のイメージからすると…。
伊藤 地雷埋めまくってんだろ、って?
田中 そうそう。ところが『かなたく』に関しては、今年の伊藤さんのポジティブ・シンキングが前面に現れている。女子プロを宣伝しなくては、と。新境地だね。
伊藤 田中さんのように直接言ってくれる人もいるし、メールで「あんた、ホントにどうにかしたいんだね」って書いてくる人も。それが一番嬉しい。
田中 最近は僕の方が“核保有国”だったよね(笑)。だから目線を変えて、先月アップした『お仕事』ではガレージマッチの紹介をしてみたんだけど。2月2日のガレージも楽しかったなぁ。やっぱり全女の選手のテンションは高いし、サービス精神も凄い。あれを見せられたら賞賛するしかないよ。 |
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