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第1回 「日本で唯一の“女子プロレス・ライター”参上!」
第2回 「きっかけは『週プロ』への投稿だった」
第3回 「涙が止まらなかった府川唯未引退試合」
第4回 「スペシャル・インタビュー with ライオネス飛鳥」
第5回 「若きスター選手・浜田文子退団に関する、僕の見解」
第6回 「スペシャル・インタビュー with 井上貴子(前編)」
第7回 「スペシャル・インタビュー with 井上貴子(後編)」
第8回 「『レディゴン』休刊!? どうなる女子プロレス・ライター」
第9回 「祝!『格闘はまり道』スタート 〜5・2ドーム極私的観戦記〜」
第10回 「『ガイア・ガールズ』のパンフに原稿を書いた」
第11回 「北条志乃×田中正明 〜数少ない「同業者」対談〜(前編)」
第12回 「北条志乃×田中正明 〜数少ない「同業者」対談〜(後編)」
第13回 「GAEA事務所に“軟禁”されちゃった(笑)」
第14回 「堀田祐美子がGAEAを襲った“一部始終”」
第15回 「『アイドル』と『女優の卵』が女子プロレスを救う!?(前編)〜HJPGの巻〜」
第16回 「『アイドル』と『女優の卵』が女子プロレスを救う!?(後編)〜アストレスの巻〜」
第17回 「10・20『興行戦争』を総括する、はずが…」
第18回 「『レディゴン』vol.74、出ました、売りました」
第19回 「『ガレージ』には女子プロの醍醐味が詰まってる!」
第20回 「同業者対談シリーズ第2弾・伊藤雅奈子編(前)」

2003.3.26 UPDATE


田中正明
text by Masaaki Tanaka





 前回に続き、女子プロレス記者・伊藤雅奈子さんとの対談をお届けする。僕は昨年8月に全女の堀田祐美子をGAEAの試合会場に導いた嫌疑で、GAEA観戦の“自粛”を余儀なくされている。その事件を同業者の彼女はどう見たか。後編はそこからだ。
 
司会=栗尾知幸(『Slow Train』編集長)

田中はターザン山本になりたいのか?

――伊藤さん、この人に客観的な立場から言ってあげて下さいよ。何が良くて何が悪いのかを。『Slow Train』でGAEAについて書いた時(第14回)は、スパートが掛かって止まらなかったですから。「これ大丈夫ですか? 大丈夫ですか?」って何べん確認しても、「うん、大丈夫」と。

田中 ボク的には、ね(笑)。言っときますけど、僕は暴露ものを書いたことは一切ないし、これからもないよ。スロトレのコラムも、表に出たコメントや現場で見聞きした事実を検証して、推論を述べたに過ぎないんだよね。要するに、ちょっと考えれば誰でも気付くこと。


『週刊ゴング』(vol.931)
伊藤 うん。あのね、最初にロッシー小川さんにGAEAを批判させたでしょう。あれは全然オッケーなんですよ。でも、田中さんを中心に5人の大物レスラーがいて、GAEA事務所で冷汗をかく時間を過ごした。そこら辺から「この人、ターザン山本さん(元『週刊プロレス』編集長)を目指してるのかな?」って。

田中 アハハハ! ない、ない。恐れ多いよ。

伊藤 それが私の総括かな。

――そう定義付けると、そのあとの流れは必然ですか?

伊藤 田中さんがあの事件を起こしたころは、UFOの東京ドーム大会や国立競技場で行なわれる『Dynamite!』が話題を集めてたんですね。週刊3誌(紙)が3誌とも総合格闘技にページを割いて、代わりに「インディーや女子プロは載せなくていいんじゃないか」という風向きになってた時期なんです。そこに田中さんは食い付いていったと思うんですよ。自分のファイトマネーを稼ぐためじゃなく、女子プロを載せたいんだ、と。そのネタ提供を団体に委ねても無理。じゃあオレが火を点けてやる、って。ある意味、選手…ライター生命を賭けた。その挙句ねぇ、首を絞めちゃうことになったかも知れないけど、それはすごく勇気の要ることだし。この人、ホントに女子プロに対して一生懸命なんだな、私にはできない、と思っちゃった。多分、マイナスに転ぶであろう計算も働いた上でバクチしたんだろうから、すごい大英断ですよ。

田中 4月に『レディゴン』が休刊して、その後の『週刊ゴング』を見てる人は分かると思うけど、カラー2ページ、モノクロ4〜5ページが女子プロの固定枠なんですよ。その中で、どうやって読者の目を引くページを作ろうか模索していた。そんな時期に、『週刊プロレス』が豊田真奈美を表紙にして「全女VSGAEA」「10・20興行戦争」と謳ったんです。これはもう乗っかるしかない、と。先攻で小川さんにGAEAを挑発してもらい、後攻で(GAEAの)木村社長に話を訊いた。その場にアジャ・コングや豊田が来たのは僕にとって全くのサプライズだから。誌面上の演出だと思ってる読者もいるけど。

伊藤 (ポツリと)思ってた。

田中 思ってた?

伊藤 うん。

田中 ウソッ、いつまで!?

伊藤 今の今まで(苦笑)。

田中 ウソォ〜〜〜〜〜ッ!!

伊藤 えっ、どういうアポだったんですか?

田中 木村さん単独のインタビューで、水曜午後1時にGAEA事務所。しかも「忙しいから1時間程度で」という中島広報の注釈付き。

伊藤 そうなんや…。

田中 そうだよ! 女子プロ・ファンの人にも「すごいことになってますね。でも、5人が来るのは最初から決まってたんでしょ?」って言われた。ないないないない。

――ないない、って否定しても、裏があるように見える世界じゃないですか。

田中 オレはプロレス界のそこが嫌いなの!!

――ワハハハハッ!

伊藤 ウフフフフ。


『週刊ゴング』(vol.932)
田中 なんでもかんでも決まってるように見られるでしょ。僕はもっと大袈裟に書くべきだったかも知れないね。5選手の言い分をしっかり載せるのが木村社長との約束だったから、経過説明は極力省いたわけ。5人が部屋に入る前、カメラマンに「オレ、泣いちゃうかも」って弱音吐いてたんだけど(笑)。

伊藤 アハハハ。すごいねぇ、大地の女神(=GAEA)のパワーは。普通、スケジュール調整しても集まらんぞ、あの5人は。

田中 北条(志乃)さんにも言われた。「その5人が田中君一人のために集まるなんて、すごい」と。

伊藤 ホントだよ。そんなん普通に押さえようと思ったら、3週間前からアポ要るよ。

田中 それが前の晩に決まったんだから。これはオイシイと思ったね(笑)。

伊藤 男子だったら巻頭ブチ抜きカラーもんでしょ。しかも『ゴング』独占とあらば。なのに女子であるがゆえモノクロ3ページ。それも女子6ページの中の…。淋しいね。女子プロレスのパワー不足を感じる。

田中 別に『週ゴン』の巻頭じゃなくていい。『レディゴン』でたっぷり書ければ、ね。そのジレンマはあった。与えられた枠の中で、読者に楽しんでもらおうと誠心誠意書いたつもりだけど、悲しいかな、それは『週ゴン』ではあまり評価されないこと。

伊藤 うん、分かる分かる。

田中 実際、GAEAの杉山さん(取締役)と編集部の上の人間が会ったみたいだけど、そこでどんな会話が交わされたのか、僕は知らされてないもんね。僕自身はGAEAから「取材拒否」の4文字を通達されていない。だから“自粛”って言ってるんだよ。




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