●10月1日(火)
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昨日の朝、ツバを飲み込むのも一苦労だったのどの痛みは、漢方薬のおかげか小康状態を保っている。その代わり、せきと鼻水が止まらない。一応、普通の風邪のようだが…。台風21号の接近で吹きすさぶ雨風に裾を濡らし、新中野のソフト・オン・デマンド(以下、SOD)本社へ取材に行く。『週刊ゴング』編集部にリリースが届き、ラスカチョの下田美馬がファイティング・プロデューサーを務める、キャットファイトDVDの製作発表記者会見があると知ったからだ。タイトルは『女闘神マンティコア』。『ゴング』はキャットを扱わないので、このコラムのネタになればと思い、『スロウトレイン』名義で取材申請を出しておいた。下田の名前が効いたようで、会見場には『日刊スポーツ』バトル面のN記者まで顔を出した。しきりに「オレがここにいるの、場違いじゃないかなぁ」と言って、大きな身体を丸めて席に着いている。疑うまでもなく場違いですな(笑)。「ファイティング〜」とは名ばかりで、下田がAV嬢たちと戦うわけではない。あくまでも団体の権威付けとして、この会見や撮影に立ち合う役目のようだ。あとで下田に話し掛けたら、「(見慣れた記者が)取材に来てるからビックリしたよ。これも仕事、仕事」と笑っていた。この週に試合の撮影もあったようだが、そのリリースは僕の目に触れなかったので観ることができなかった。残念。会見には、SODと言えばこの人、高橋がなり社長も登場して、「下田さん、強そうだなぁ。握手して下さい」と記念写真に収まっていた。
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●10月2日(水)
 | 映画サービスデー。何を観ようか迷った挙句、もう空いているだろうと『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』を選ぶ。『エピソード1』がハズレだったので全く期待していなかったが、これが中ヒット。僕はマニアではないけれど、ダース・ベイダーの曲(『電波少年』のTプロデューサーのアレね)がモチーフ的に流れる度に、「おっ」と小さく唸ってしまった。なるほど、そういうことが重なって、ああなるわけだ。今度、三田英津子が新技を開発したら「デススター・ボム」ってのはどう?
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●10月3日(木)
 | のどの痛みが治らない。これまで朝昼晩と漢方薬を飲み、会見場や映画館では「龍角散のど飴」でせきを抑えてきたが、もっと効果的な処方はないものか。病院には行きたくないので漢方を薦めた薬局で尋ねると、「ひどくなったら漢方じゃ効きませんね」と数種類の錠剤を出してきた。その一つを買い、店を出て気付いた。おいおい、最初からひどかったんだって!! 漢方薬代返せ〜っ(怒)。
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●10月4日(金)
 | 「読書の秋」を決め込もうと、文庫2冊――テリー伊藤&佐高信・著『お笑い創価学会 信じる者は救われない』と森達也・著『職業欄はエスパー』――を購入する。『お笑い〜』は軽妙な対談形式で読み易く、半日で読了した。中には、まるで某団体のことを語っているようなくだりもあって大いに笑えた。っつーか、逆に薄気味悪くなった。
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●10月5日(土)
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NEOの東京・板橋産文ホール大会へ。ブラックnEoが分裂し、西田夏ちゃんらホリプロ軍団は「レッドnEo」を名乗ることになった。とことん時代遅れのアメプロをパクりまくるようだ。試合前、ホリ・エ−ジェンシ−の名倉マネジャーに9・15新宿大会を報じた『週刊ゴング』を渡したら、「買いましたよ。ありがとうございました。知人に『ゴングに1ページ載ったら(HJPGを)認めてやる』と言われていたので、すごく嬉しかったです」と感謝された。それは良かった。その際、僕が「モノクロだから関係ないけど、アイドルに黒いコスチュームはもったいないですね。デビュー戦の時の赤が良かった」と話したら、本当に“レッド”軍が結成されてビックリ。ということは、次回の夏ちゃんのコスチュームは赤になるのか? 次の試合はカラーで扱ってあげたいが、ページが取れるだろうか。渡した『ゴング』は菜代ゆきちゃんが「いい記念です」と持って帰った。
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●10月6日(日)
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ああ、鼓膜が裂けるぅ〜。毎度、気圧の変化をモロに受ける空の旅。本日は念願の博多出張である。何が念願かというと、7月13日のアルシオンの取材時に食した黒豚とレタスの「やましょう鍋」を、もう一度食べたいと思っていたからだ。お楽しみは夜に回して、まずは全女の福岡・博多スターレーン大会を取材。メインのWWWA世界タッグ戦、NANA☆MOMO☆組VS前川久美子&納見佳容組では、3本勝負の合計が45分を超す熱戦に。これぞ今の全女の“最も動ける4人”が集まった試合だ。結果は2−1でNANA☆MOMO☆が初防衛を果たす。それにしても、この「NANA☆MOMO☆」という表記はめんどくさい。『週刊プロレス』のインタビューで、高橋奈苗がNANA☆、中西百重がMOMO☆を名乗ったことから、タッグではこの名称を用いることになったのだが…。最後の「☆」が、どうにも収まりが悪い。せめて個人はNANAとMOMOで、並べる時だけ間に☆を付けて「NANA☆MOMO」にすればいいではないか。いくら選手が考えたからって、そのまま誌面で認知させたのはどうかと思うよ、『週プロ』さん(記者は河野氏だった気もするが、正確には思い出せない)。また、この大会では期待のルーキー、小関香奈がデビュー。身長174cmとは頼もしい。さあて、雨の中、タクシーを拾ってウロ覚えの道を走らせ、居酒屋「やましょう」を探す。ここか、という路地で降りたが見当たらない。運転手が「隣にもう一本、似たような通りがありますよ」と言うので、走って行くとあった、あった! カウンターに座り、早速、鍋を注文する。「何人前にしますか?」と聞かれて悩んだのは、前回は大勢記者がいて何度もおかわりしたからだ。飛行機の時間もあるので「とりあえず1人前」と答える。失敗だった。7月には3人前ずつ追加したから、鍋には肉と野菜が交互にギッシリ敷き詰められていたが、1人前だとスカスカだ。見た目も美しくないし、一人で食べる鍋料理の味気なさが心に染みた。福岡空港で帰りの便に乗る時、往路から続いた耳の違和感がようやくポンッと抜けた。羽田空港に着いた時、再び耳が痛かったことは言うまでもない。
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●10月7日(月)
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アルシオンの東京・後楽園ホール大会へ。昨日の全女・博多大会の入稿が遅れて間に合わないかと思ったが、ちゃんと入場式から観ることができた。本日は10選手参加のトーナメントで、前座の“捨て試合”はないのだ。ところが、出場メンバーの一人、井上貴子が博多で右足甲を痛め、松葉杖を突きながら欠場の挨拶を行なった。伊藤薫との試合でテーピングをして頑張ったのが凶と出た。伊藤戦自体はいい試合だったので、藤田愛との初対決にも期待したのだが残念だ。その藤田と吉田万里子の2回戦が、準決勝までのベストバウト。決勝は吉田VSnoki−Aで、昨月、素顔のAKINOを破ったのに続き、吉田が貫禄の勝利を収めた。しかも藤田戦、この決勝と、二つの新しい関節技を披露しての堂々たる優勝だった。吉田は準決勝でnoki−Aに敗れた“クイーン”大向美智子を挑発し、ベルト奪取を誓う。取材が終わって、吉田にサンボを教える田中康弘氏と飲みに行く。氏は「全体的に試合内容が良かった」と珍しく甘口だったが、それが観客動員に結びつかないのが、今のアルシオンの辛いところだ。
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●10月8日(火)
 | 先週買った『職業欄はエスパー』を置き去りに、北朝鮮の「拉致」関連本ばかり読んでいる。マスコミの端くれとして「言論の自由」について考えさせられることと、単純に生き別れの数奇なドラマに涙が溢れ、映画以上に心を動かされるからだ。ふと「オレには一緒に拉致される人もいないなぁ」などと思ってみたりする。どんな圧政下でも、盲目に敬う対象がある、ということは幸せなのかも知れない。飢えることがなければ。でも、ここは自由主義の日本。言論弾圧とは断固戦うぞ、と思いを新たにした。
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●10月9日(水)
 | 新宿東口の紀伊國屋書店で、北朝鮮関連の文庫を6冊買う。水曜日はHMVのカードにポイントが2倍貯まるので、ようやく桑田圭祐のアルバム『ROCK AND ROLL HERO』も購入した。が、あまり好みの曲はなかった。やっぱりソロの桑田じゃなくてサザンのノリが好きなんだな。
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●10月10日(木)
 | 平日はホントに暇。買い溜めした文庫をガムシャラに読み進める。この日誌を読む人は、「こいつ、全然働かないなぁ」と思っているのでは? ホームレスだって連日、ゴミ箱から雑誌を漁っているというのに。まあ、僕も…おっと、危ない、危ない。ネタがなくて、余計なことを暴露するところだった。全然関係ないけど、ジョージ秋山が本名の秋山勇二名義で描く『WHO are YOU 中年ジョージ秋山物語』(ビッグコミックオリジナル増刊号)はめっちゃ面白いよ。藤子不二雄の『まんが道』、梶原一騎の『男の星座』に続く自伝漫画の傑作になることは間違いない。その『まんが道』の続編『愛…しりそめし頃に…』と同じ雑誌で連載が始まるとは。A先生、もうちょっとペースを上げないと、ご逝去される前に完結しないんじゃないでしょうか。ところで、『まんが道』ってどこまで書けば終わるのかな。『ドラえもん』がヒットするまで? それともF先生が亡くなるまで?
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●10月11日(金)
 | 『ゴング格闘技』の編集部を覗いたら、フリーの武田氏が一人で作業をしていたので晩飯に誘った。食事中、何度も彼のケータイが鳴る。ちょうど取材のアポ取りで忙しい週だったのだ。二人分のグラスにビールを注ぎながら、自分にも寝食の暇なく働いた日々があったなぁと思うと、羨ましくもあり、また「電話なら外でしな」と小言を言いたくもなった(笑)。彼は編集部に戻って受話器に手を伸ばした。もしかしたら留守中、電話は鳴りっ放しだったかも。僕のおごりだったので、終電を逃しても許してくれよ、武田氏。
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●10月12日(土)
 | 某ライター氏と、出すあてもないムックの企画を話し合う。ノートにビッシリ、ネタを書き込んできた相手の熱意に感服した。喫茶店で打ち合わせ中、その女性が「向こうのお客さんのパンツが見える」と妙なことを言い出した。まるで僕にも見ろというように、そっちを凝視している。「同性だから、ジムの更衣室で着替えを見ることはあるけど、こんなシチュエーションではないもんね」と珍しそうだ。そのパンチラ女性のタイプを尋ねたら僕の好みではないようで、振り向くのはやめておいた。そもそも、直に触れない布切れに興味はないし(←バカ)。
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●10月13日(日)
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JWPの東京キネマ倶楽部大会へ。この日は昼夜興行で、昼の部の開始時間ギリギリに着いたら、リング上にコマンド・ボリショイがマイクを持って立ち、重大発表を行なっていた。11月3日、東京・ディファ有明の『JWP10周年記念大会』を最後に退団者が数名出る。その進退は本日、各選手が明かす。その先の興行は今のところ決まっていない。以上が主旨だ。結果、輝優優(らん・ゆうゆう)と倉垣翼が退団を宣言し、5名が残留を決めた。昼の部で試合後に涙をこぼした輝と日向あずみは、夜の部で「11月3日までは一緒に頑張ろう」と固く握手を交わした。僕は普段から、女子プロ7団体のうちJWPこそ真っ先に淘汰されるだろうと考え、失礼にもフロントの時津実氏にそう告げたことがあった。しかし、両選手の涙を見て、少なくとも11・3ディファまでは応援しようと考え、原記者と誌面を調整し1ページの予定を倍に増やした。各選手と統括部長・時津氏のコメントをできるだけ生かして、筆者の悲観的な主張は極力抑え、「JWPはどうなる? もしかしたら最後になるかも知れないディファを観よ」とのメッセージを言外に込めたつもりだ。しかし、そんな僕や日向の純な思いが、数日後、まさか輝によって裏切られるとは…。
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●10月14日(月=祝)
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アルシオンの10・7『トーナメントZION』2ページと、昨日のJWP昼夜興行2ページが重なり、特にJWPは全選手のコメントの起こしもあって、入稿に苦戦する。アルシオンなどは週半ばにやっておけば良さそうなものだが、レイアウターが日曜日にしか来ない女性(しかも、僕は彼女のレイアウトが一番気に入っている)とあって、都合4ページが一晩に重なってしまったのだ。おかげで昼のJd’北沢大会(アストレス興行)は行きたかったがパス。校正を終えて、夜のNEO板橋産文ホール大会に休憩中に飛び込む慌ただしさだった。前半の、大事なレッドnEoの出番を見逃したが、後半の展開から察するに、夏ちゃんと永田マネジャーがNEOのベルトを全て剥脱したようだ。ベルトの価値も何もあったものではないが、そこで板橋&北沢タッグ戴冠に名乗りを上げたのが、西田夏&菜代ゆきのアイドルタッグだというから驚いた。そう来たか。相手はこの日、井上京子&下田美馬組に負けたNEOマシンガンズで、舞台は11月10日、後楽園ホール。しかも3本勝負で戦うという。大丈夫かなぁ、アイドルたち。怪我がないようにと祈る。
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●10月15日(火)
 | 北朝鮮に拉致された5人の被害者が帰国した。羽田空港からの生中継を見ていたら、留守電に『ゴン格』武田氏より「テープ起こしをお願いしたいのですが」との伝言が入っていた。TVのレポーターが「昔と変わった羽田の風景を、帰国された方々は、どんな思いで見つめているのでしょうか」と興奮気味に話す。5人は日本海側で袋に詰め込まれて工作船にさらわれたんだよ。20ン年前に羽田を発ったわけじゃないって。家族の会見が6時半からあるというので、続きは編集部で見ることに。記者会見には5人も同席したが、一言ずつ喋って「それではこの辺で」と司会者が退場させた。何ともあっさりしたものだが、いきなり大勢のマスコミに囲まれては、硬くなるなと言うのが無理な話か。家族のコメントが終わって手帳を開くと、「18:30 全女・ホール」のメモ書きがあった。あ〜っ、忘れてた! 『タッグリーグ・ザ・ベスト’02』の開幕戦を見損ねた。いくら自分がページの担当ではないとしても、こんな大チョンボは今までなかった。国民的関心事を裏に回して、しかも連休明けの平日。後楽園の入りは悪かっただろうなぁ、などと無責任に想像する。もうジタバタしても始まらないので、武田氏から与えられた取材テープをまとめることに専念した。しっかりしろ、オレ。 |