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take 10 スチル“P.S I love you”

篠田昇と杉山芳明との友情関係はお互いの距離間を保ちつつ、30年以上継続していた。
だが、この間同じカメラマンであったにも関わらず、ムービーとスチルとの違いによって、共同の仕事をすることはなかった。
「やっぱし、何かの縁なんだろうな。
(映画)「世界の中心で、愛をさけぶ」のビジュアル本の話が小学館から来たのよ、本編の撮影はもう始まっていたんだけれど。まさか行定(勲)が監督で、篠田が撮影なんて思ってなかったから、おれは映画のスチルマンとしては遠慮しようと、うちのアシスタントの井上(貴之)を入れたんだ。でも(スタッフ・リストを)よく見ると篠田の名前があるじゃない、こりゃ行かんとやばいと思って、四国(撮影現場)へすぐ飛んでいったんだ。
あの作品があいつの遺作になっちゃったんだけれど、そのビジュアル本がおれとあいつの初めてのセッションだったんだよ。こんなことって、あるんだよな。おれとあいつの最初で最後のコラボだよ。
でもおれは4日間しか現場には行かなかったので、あんまり撮ってないんだ。大方あいつのフィルムでプリントしてる」

また昇のスチル撮影について、かつて昇の撮影助手を経験した根岸憲一は、こんなことを語っていた。
「ライカとかのカメラでスロー・シャッターで撮るじゃないですか。普通(手持ち撮影の限界は)1/16くらいまでなんですが、篠田さんだと1/8も止めちゃう。呼吸もあるんでしょうが、集中力と腕の力は並外れていましたね」

今回の取材をした人々の話の中にも、篠田の映画での武勇伝に、この力技が数多く登場してくる。
そろそろ、そこらあたりに触れていきたいと考えている。


取材協力:篠田いづみ

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コメント (1)

はじめまして こんにちは。。

自分が篠田昇さんを知ったのは
「花とアリス」,「リリイ・シュシュのすべて」を
DVDでみてからのこと。。去年の話です。。

なので自分は篠田さんを知ってからまだ日が浅いし、
篠田さんを認識した時、すでに亡くなられていた。。

これから先、その美しい映像世界を
みることができないのはとても残念に思います。。
そんな意味でも、このページは貴重だと思いますし、
過去の記事も隅々まで目を通そうと思っています。。


友人に岩井俊二監督作品をすすめられて
「花とアリス」,「リリイ・シュシュのすべて」を
みてみたのですが、その時、そのたとえ様のないような
映像世界が目を引きました。。

なんというかこう...光の使い方がすごいというか...
逆光下で撮影したポラロイド写真のような感じというか。。

撮影者が気になり、生まれて初めて
DVDのパッケージ裏のスタッフをみました。。

それら二つの作品は同じ撮影者、
「篠田昇」さんによって撮られていたんです。。

このとき初めて、カメラマン篠田昇を認識しました。。

映画撮影などという専門性の高い分野のものは、
ごく一部の知識のある人たちにしか分からない
スゴさを、ごく一部の人たちだけで評価してる
イメージがあります。。
「分かる人にはわかる」って具合に。。

が、篠田さんの撮影した作品は、
映画撮影や写真などの知識が
全然ない自分ら一般人にも
響くものがあります。。

自分が映画や写真に携わる仕事に就くということは
無いと思いますが、「分かる人にはわかる」ような
篠田さん作品のよさにも触れていきたいと思っているので、
これから少しずつ映画撮影や写真の勉強をしていきたい
と思っています。。

ながながと個人的な思いを書いてしまいすみません。。
最後に、このようなページを用意してくださって
本当にありがとうございます。。

カメラマン 篠田昇と、人間 篠田昇の両面を
知ることができてとてもうれしいです。。

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2008年01月17日 14:07に投稿されたエントリーのページです。

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