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いつも同じ顔でありつづけるのがスターの証!?
――前回の『わぅ』からひさびさの対談となりますが、今回は<お気に入りの映画スター>という、『わぅ』らしからぬミーハー的テーマで進めていきたいと思います。
渡辺 今はなんといってもジョニー・デップよね。どの雑誌を見ても表紙を飾っているし、「ROADSHOW」や「スクリーン」の人気スターランキングでもつねに上位。
宇田川 ぼくは昔からジョニー・デップのどこがいいのかわからないんですよ。
渡辺 私は好きよ。でも、『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』('03、ゴア・バービンスキー監督)と『〜デッドマンズ・チェスト』('06)の大ヒットで、みんなのジョニーになっちゃったのが、ファンとしては残念。私だけのジョニーと思っていたのに…。
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『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち コレクターズ・エディション』
「海賊映画はヒットしない」という定石を打ち破った大ヒット作。海賊ジャック・スパロウを演じたジョニー・デップは、この映画でアカデミー賞主演男優賞候補に
発売:ブエナ ビスタ
¥1500(税込)
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※2006年9月末までの期間限定生産
(C)Disney.
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宇田川 渡辺さんは、どのあたりのジョニー・デップが好きなんですか?
渡辺 最初から(笑)。といっても、『エルム街の悪夢』('94、ウェス・クレイブン監督)や『プラトーン』('86、オリバー・ストーン監督)のときはまだ無名で脇役だったから、『クライ・ベイビー』('90、ジョン・ウォーターズ監督)や、ティム・バートン監督と初めて組んだ『シザーハンズ』('90)あたりかな。『パイレーツ・オブ・カリビアン』も悪くはないけど、私としてはもっと『シザーハンズ』や『デッドマン』('95、ジム・ジャームッシュ監督)、『ギルバート・グレイプ』('93、ラッセ・ハルストレム監督)のような映画に出てほしい。
宇田川 ジョニー・デップといえば、インディーズ映画が似合う人という印象が強いですよね。ぼくの好みは別にして、作品選びのセンスもいいみたいだし。
渡辺 『デッドマン』のときに1度、彼にインタビューをしたことがあるんだけど、すごく優しくて繊細で、ステキな青年だった。刺青の話とか、タバコが止められない話とか、質問に対してストレートな反応が返ってくるの。それを見て、大好きになっちゃった(笑)。彼は『ブレイブ』('97)で監督もしてるでしょ。そんなにいい出来でもなかったけど、彼自身の気持ちが映画のスタイルになっている気がするわ。
――テリー・ギリアム監督が撮影中止に追い込まれた『ドン・キホーテを殺した男』の製作現場を追った『ロスト・イン・ラ・マンチャ』('01)では、素のジョニー・デップが見られますよね。ギリアム監督に対して、アイデアを提案している姿を見たときはステキだなぁと思いました。
宇田川 監督に意見をいうのは誰でもやってるし、それはトム・クルーズも同じだと思うけど(笑)。
渡辺 トム・クルーズと一緒にしないで! ジョニーはテリー・ギリアムのようなクセ者監督を相手にアイデアを出して、一緒に楽しみながら映画を盛り上げようとしているんだから。
宇田川 トム・クルーズに意見を言われても、誰も喜ばないらしいです(笑)。
渡辺 お金を出しているのはトムだから、みんな言うことは聞くだろうけど、うっとうしい奴って思っているんじゃない? 前に『ザ・エージェント』('96)でトムと組んだキャメロン・クロウ監督にインタビューしたときにも、「トムは仕事熱心でいい奴だけど、朝の3時に電話してくるのはちょっと…」って言ってたもの。きっと人の迷惑なんて考えたことないのよ。そういう人とジョニーを一緒にしてほしくないわ(笑)。
宇田川 でも、この間の『M:i:III』('06、J・J・エイブラムス監督)はおもしろかったですよね。
渡辺 私は、スターとしての華が消えてきてる気がしたな。『トップガン』('86、トニー・スコット監督)の頃は、すごくオーラがあってステキだったけど、年をとるごとに脇に喰われてる感じがする。まあ、その方がプロデューサーとしての才能を発揮できるから、いいのかもしれないけど。今後、プロデューサーとしてアカデミー賞を獲ることはあっても、主演男優賞の線は消えたわね。
宇田川 ぼくが最近トム・クルーズを好きになってきたのは、そのせいかもしれない。華が消えてしつこくなくなったというか、見ていて邪魔にならない(笑)。
渡辺 宇田川さんはそうかもしれないけど、私にとっては華が命よ(笑)。
宇田川 あと、ぼくは、スターというのはいつも同じ顔でありつづけてほしいというのがあるんですね。ジョニー・デップみたいにいつもちがうキャラクターになりきられると、あまりスターという感じがしない。トム・クルーズは最近どんどん「どの映画に出てもトム」感がつよまっているので、それも好感の原因になっているかもしれない(笑)。
今のスターには男もほれる“頼れる兄貴”がいない
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『マイアミ・バイス』
日劇1ほか全国公開中
80年代に人気を博したTVシリーズをマイケル・マン監督が映画化。麻薬密売コネクションに潜入捜査する刑事ふたりの戦いを描くアクション
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渡辺 私が最近気になっているのは、『マイアミ・バイス』('06、マイケル・マン監督)のジェイミー・フォックス。残念ながら、映画自体はいまひとつと思ったけど…。最近、予告篇で見た『ドリームガール』('06・ビル・コンドン監督)の彼はステキ!
宇田川 マイアミ・バイス』はダメでしたか? ぼくは普通にたのしめましたけど。
渡辺 だって、事件が1つしか起きなくて変化に乏しいんだもの。コリン・ファレルにも興味はないし(笑)。
宇田川 ぼくはわりとコリン・ファレルに対して好感もってますよ。トム・クルーズと同じ理由だけど、見ていて邪魔にならない、いつもだいたい同じ(笑)。アクション映画にはちょうどいいと思いますけどね。
渡辺 私、コリン・ファレルを見ていると、オーディ・マーフィを思い出すわ。主役もできるんだけど、脇役をやった方が光るのよね。
宇田川 脇役のオーディ・マーフィーといえば、『許されざる者』('59、ジョン・ヒューストン監督)はすごくよかったですよね。そういう意味でも、コリン・ファレルもB級アクションの主役にちょうどいいと思うんですよ。彼が西部劇をやった『アメリカン・アウトロー』('01、レイ・メイフィールド監督)もよかったし。
渡辺 でも、不思議ね。彼はイギリスからきた人なのに。
宇田川 今はアメリカ人が西部劇をやると、どうも脂身が多すぎて、逆に合わない感じがするんですよね。昔の西部劇に出てくるアメリカ人は、もっと枯れてたと思うから。
渡辺 アン・リー監督の『ブロークバック・マウンテン』('05)もダメ?
宇田川 あれは、やせていたからいいですね。ヒース・レジャーはちゃんとカウボーイの体形をしていたと思いますよ。
渡辺 西部劇もそうだけど、最近は男が軟弱だから、男がほれる男のスターっていないんじゃない?
宇田川 昔だとクリント・イーストウッドなんかがそうでしたけど、今は頼れるアニキっていないですね。
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『スーパーマン リターンズ』
サロンパス ルーブル丸の内ほか全国公開中
世界的に最も有名なヒーローが、鬼才ブライアン・シンガー監督の手によってスクリーンに復活。スーパーマン役には無名の新人ブランドン・ラウスが抜擢された
(C)2006 Warner Bros. Entertainment Inc.
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渡辺 『スーパーマン リターンズ』('06年、ブライアン・シンガー監督)のブランドン・ラウスは、別の意味で男性にもてそうね(笑)。あの役をやるとどうしても色がつきすぎて、ほかの作品に出られないけど。
宇田川 スーパーマンの呪いですか? 最初にTVシリーズでスーパーマンを演じたジョージ・リーブスは自殺しちゃいましたもんね。
渡辺 それに、落馬事故で半身不随になったクリストファー・リーブもいるでしょ。ほかにも『スーパーマン』に関わった人でダメになった人がいっぱいいるっていうし。
宇田川 本当に呪われてますね。それで、ニコラス・ケイジはやらなかったのかな(笑)。でも、彼なら呪いをはねかえせそうだけど。
渡辺 やめてぇ、ニコラス・ケイジのスーパーマンなんて、誰も見たくないわよ(笑)。
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