しかし、その心とは裏腹に、インタビュールームに着いた私が最初にしたことは、ブラッドの座る椅子と私の椅子の位置決め(目の前の幸せを追及するタチなんです)。とにかく、1センチでもブラッドの側に座って“ジュリアはその横でいいや”ってなもんです。
そして胸ドキで待つこと1時間。あろうことか最初に部屋に入ってきたジュリアったら、ブラッド様ご予約のお席に着こうとするではありませんか。それに気付いた私は無我夢中で「ノー!」と叫んで、気がつけばジュリアを押しのけていた……。もちろん、天下のジュリアは一瞬ぽかんとして「アン・フェアー!」と吠えたんだが、そんなことでひるまない私。続いて入ってきたブラッドを予定の席に案内して、一件落着。
といってもねぇ。落着したのは私だけ。きっとジュリアはハラワタ煮えくり返っていただろうなぁ……。しかし、そんな事はなにもなかったように、にこやかにインタビューを開始したジュリアって、さすが。大物の貫録が漂います。もう、大物すぎて、理路整然とよくしゃべる、しゃべる。隣のブラッドなんか、元来がテレ屋で面倒くさがりだから、ジュリアがしゃべってくれれば、「僕、ラッキー!」。質問をしても、短い答えだったり、モゴモゴしてたり。時には、例の100万ドルの笑顔でジュリアに助けを求めたりしてばかり。
「ブラッドって、本当は早口の私に着いてこられるのよ。でも、ここでそんなことをするとマヌケに見えるから、やらないのよ(笑)」
3歳年下ながら、ジュリアのほうがどう見てもキレ者のアネキといった感じ。「映画の中の喧嘩でも負けたけど、実際に喧嘩しても僕が負けるよ」という、ブラッドのコメントには、大笑いしつつ、納得です。
