
|


 |
 |
『スクール・オブ・ロック』
スペシャル・コレクターズ・エディション
パラマウント ホームエンタテインメント
¥4179(税込)
発売中 |
|
 |
このささやかな紹介がネットにのるころにはすでに年を越しているだろう。といっても、2004年に公開されてDVDにもなったこのすばらしいアメリカ映画がそのフレッシュな魅力をいささかも失うことはないだろう――実際、あらためてまたDVDで見直して、その圧倒的な迫力に心うたれずにはいられなかった。
『スクール・オブ・ロック』
リチャード・リンクレイター監督、ジャック・ブラック主演の痛快ロックンロール学園コメディーである。2003年作品。
なんといっても、元気の出る映画だ。映画館では拍手が出た。思わず快哉を叫ばずにはいられない映画なのである。
チャップリンの偽牧師さながら偽教師になってお坊ちゃんお嬢ちゃん学校にもぐりこんだロックミュージシャン、ジャック・ブラックが、クラシック音楽しか学んでいない良家の10歳の子供たちのクラスで、その型破りな授業、ロックのレッスンをはじめる。教室に楽器を持ちこんで、歌え、叫べの大騒ぎ。合言葉は「レッツ・ロック(ロックしようぜ)!」だ。
ジャック・ブラックの先生のハッスルぶりがすごい。
「ロックは情熱だ!」 「ロックは良い子の玩具じゃない!」 「ロックの本質は反抗だ!」 「規則を破り、大人を怒らせるのがロックだ!」
といった調子である。もちろん、教室の子供たちの「音楽的な」センスと才能を見込んでの心をこめたアジテーションだ。ジャン・ヴィゴ監督の『新学期 操行ゼロ』(1933)のジャン・ダステ以来、映画ではおなじみになった子供たちの味方、子供の心を持った魅力的なはみだし教師である。
先生がリード・ヴォーカルとギターを担当、生徒ひとりひとりに役割をあてて、ついにバンドを結成する。その名も「スクール・オブ・ロック」。
お涙頂戴のヒューマニズム映画ではない。ラストのバンド・バトルのシーンは見てのおたのしみだが、まるでロバート・アルドリッチ監督の『特攻大作戦』(1967)や『ロンゲスト・ヤード』(1974)の豪快なならず者部隊や囚人チームの奇襲作戦にも似たおもしろさである。映画が終わるのがもったいないくらいのおもしろさだ。エンド・クレジットが流れるなかで、ジャック・ブラックはなお歌いつづける――「映画は終わるが、ロックはつづく」と。最高だ。レッツ・ロック! |
 |
 |
|