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プロローグ:もうひとつの『もののけ姫』
第1回 ゴダールの『映画史』
第2回 アンナ・カリーナとともに
第3回 映画と観客
第4回 美少女チャン・ツィイーに捧げた愛の詩
第5回 アニメーションの冒険
第6回 映画の宝物
第7回 羽仁進とジャン・ルノワール
第8回 誰が映画を殺すのか
第9回 映画の後で
第10回 映画戦線異状なし?
第11回 「映画」から遠く離れて
第12回 年末年始は映画三昧
第13回 いくつかの映画的「快挙」
第14回 『犬猫』『ヒッチコック・コレクション』『阪妻映画祭』など
第15回 ヌーヴェル・ヴァーグ再考
第16回 フランソワ・トリュフォー -わが人生の映画たち-
第17回 チェコアニメの夏
第18回 生きた、愛した、歌った。
第19回 『十七歳』を忘れないために
第20回 日常の映画的冒険
第21回 映画的日々雑録





 ランドルフ・スコット監督のポルノ映画!?――というだけで、興味をそそられた。
 西部劇スターとして不滅の名を残すランドルフ・スコットである。西部劇ファンにとっては、ジョン・ウェインとならんで最も忘れがたい名前だ。といっても、往年の西部劇スターはすでに1987年に亡くなっているので、これは同姓同名の(あるいはむしろ同姓同名を名のる?)ランドルフ・スコットなのだろう。いや、本名なのかもしれないが、それにしても、映画ファン、とくに西部劇ファンにとっては、寝耳に水のポルノ映画だ。

『ボムシェルレイダー』
アルバトロス
¥5040(税込)
発売中
 『ボムシェルレイダー』(アルバトロス/パンド)という2003年のアメリカ映画である。監督だけでなく、製作(共同)、脚本、音楽もランドルフ・スコット。但し、ポルノ西部劇ではなく、スティーヴン・スピルバーグ監督の冒険活劇『レイダース 失われた聖櫃(アーク)』(1980)のささやかなパロディーといったところ。原題は『ウーム・レイダー(Womb Raider)』で、ウームは子宮のこと。「子宮と子宮が共鳴する」といういかにもポルノ的に刺激する破廉恥な惹句どおり、失われた子宮(ウーム)を求めて敵味方相乱れての争奪戦となる。とはいうものの、敵も味方も露出狂のラス・メイヤー的巨乳(というのはいまや珍らしくなくなってしまったが!!)の大柄な女たちで、何かというと2人あるいは3人がらみの全裸レズビアン・シーンになる。女たちがもう少し若くて美しければ、などというのは無いものねだりなのだろう。

 「アルバトロス・ロマン」第1回作品とうたっているので、これからどんなものが出てくるか、おたのしみということにしよう。




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