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(19)のアンドレ・バザンは、トリュフォーにとってのもうひとりの恩師です。アンリ・ラングロワやロベルト・ロッセリーニがトリュフォーにとっての映画の恩師だったとすれば、アンドレ・バザンはトリュフォーの人生と映画の恩師、つまりトリュフォーにとってすべての意味での恩師です。トリュフォーを少年鑑別所から、次いで軍隊から救いだしてひきとり、彼の後見人となり、「真の」父親になって、「映画」にみちびいてくれた恩人です。1958年11月10日、26歳のトリュフォーがついに念願の長篇映画第1作『大人は判ってくれない』にクランクインしたその撮影初日に、アンドレ・バザンは危篤におちいり、その夜(すでに翌朝になっていましたが)、息をひきとります。40歳の若さでした。
『大人は判ってくれない』は「アンドレ・バザンの思い出に」捧げられます。そして、ここからトリュフォーの映画作家としての本格的なキャリアがはじまります。では、もういちど、『大人は判ってくれない』のはじまりを見ながら、フランソワ・トリュフォーとその人生の映画たちの物語をとりあえず終えたいと思います。 |
| (2002年6月22日、池袋コミュニティ・カレッジにて) |
『フランソワ・トリュフォ−映画祭 14の恋の物語』
GWよりユーロスペースにて開催 |
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