トリュフォーの映画的記憶を探る19章
(1) エッフェル塔
(2) 813
(3) リュミエール
(4) 「カイエ・デュ・シネマ」とヌーヴェル・ヴァーグ
(5) ロベルト・ロッセリーニとネオレアリズモ
(6) ジャン・コクトー
(7) ジャン・ヴィゴ
(8) ドタバタ喜劇(ローレル/ハーディ)
(9) マックス・オフュルス
(10) ニコラス・レイ
(11) チャップリン
(12) ハワード・ホークス
(13) ヒッチコック
(14) フリッツ・ラング
(15) ジャック・タチ
(16) ジャン・ルノワール
(17) 映画への愛
(18) アンリ・ラングロワとシネマテーク・フランセーズ
(19) アンドレ・バザン
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 (19)のアンドレ・バザンは、トリュフォーにとってのもうひとりの恩師です。アンリ・ラングロワやロベルト・ロッセリーニがトリュフォーにとっての映画の恩師だったとすれば、アンドレ・バザンはトリュフォーの人生と映画の恩師、つまりトリュフォーにとってすべての意味での恩師です。トリュフォーを少年鑑別所から、次いで軍隊から救いだしてひきとり、彼の後見人となり、「真の」父親になって、「映画」にみちびいてくれた恩人です。1958年11月10日、26歳のトリュフォーがついに念願の長篇映画第1作『大人は判ってくれない』にクランクインしたその撮影初日に、アンドレ・バザンは危篤におちいり、その夜(すでに翌朝になっていましたが)、息をひきとります。40歳の若さでした。

 『大人は判ってくれない』は「アンドレ・バザンの思い出に」捧げられます。そして、ここからトリュフォーの映画作家としての本格的なキャリアがはじまります。では、もういちど、『大人は判ってくれない』のはじまりを見ながら、フランソワ・トリュフォーとその人生の映画たちの物語をとりあえず終えたいと思います。

(2002年6月22日、池袋コミュニティ・カレッジにて)


『フランソワ・トリュフォ−映画祭 14の恋の物語』
GWよりユーロスペースにて開催
□上映作品 ※すべてニュープリント
 『あこがれ』 『恋のエチュード』
 『ピアニストを撃て』 『家庭』
 『私のように美しい娘』 『柔らかい肌』
 『終電車』 『大人は判ってくれない』
 『逃げさる恋』 『突然炎のごとく』
 『二十歳の恋』 『日曜日が待ち遠しい!』
 『夜霧の恋人たち』 『隣の女』

 ユーロスペース オフィシャルサイト>> http://www.eurospace.co.jp
 日本ヘラルド オフィシャルサイト>> http://www.herald.co.jp



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