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プロローグ:もうひとつの『もののけ姫』
第1回 ゴダールの『映画史』
第2回 アンナ・カリーナとともに
第3回 映画と観客
第4回 美少女チャン・ツィイーに捧げた愛の詩
第5回 アニメーションの冒険
第6回 映画の宝物
第7回 羽仁進とジャン・ルノワール
第8回 誰が映画を殺すのか











 まるで成瀬巳喜男の映画のようにしみじみと心に残る恋愛映画の傑作(と言っていいと思う)、ウォン・カーウァイ監督の『花様年華 in the mood for love』。
 
『ショコラ』
※年内ビデオ・DVD発売
 
 どことなくなつかしい幸福感にみたされるメルヘン的な(住人たちがみな英語をしゃべるフランスの田舎町がだんだん夢のような童話的風景に見えてくる)、ラッセ・ハルストレム監督の『ショコラ』。
 ブルーの瞳が鋭く虚無的に美しい冷酷な殺し屋といった感じのエド・ハリスが誇り高く演じるナチの狙撃手と汗っぽくない古典的な清潔感のある美貌のジュード・ロウが悲壮に演じるソ連の英雄的な狙撃手との対決を感動的に描くジャン=ジャック・アノー監督の古めかしいほどハリウッド的な戦争映画『スターリングラード』。


『ザ・コンテンダー』
 
 
 それぞれ見ごたえのある新作を映画館で見ることができたが(題名も忘れたいくらいのひどい映画もずいぶん見せられたけれども!)、この原稿がネットにのるころにはもう上映が終わってしまっているだろうから、タイトルを列挙するだけにとどめておく。

これも見ごたえある心にくいほどアメリカ的なアメリカ映画(女性の副大統領選出をめぐる緊迫感のあるサスペンス映画だ)、ロット・ルーリー監督の『ザ・コンテンダー』はロードショーの真最中かもしれない(そうあることをねがう)。「田中眞紀子の映画だ!」というあざとい惹句もアクチュアルに可能なおもしろい映画なのである。 ちょっとおもしろすぎるところが興行的には危険なのかもしれないが!

 
『山の郵便配達』
 
単純素朴な感動作(といっても、素朴な人間の「こころ」が感動的に描かれているということで、映画そのものが素朴だというのではもちろんない ―― 単純だが、力強い作品だ)、中国映画『山の郵便配達』(フォ・ジェンチイ監督)は東京・岩波ホールの単館ロードショーながら大ヒットして(いま流行の言葉でいえば「いやし」の映画としての 魅力のせいもあるかもしれない)ロングランをつづけているだろう。






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