
12月の『初恋のきた道』、11月の『グリーン・デスティニー』の前に、この原稿がネットにのるころにはクリント・イーストウッド監督・主演の傑作(と文句なしにずばり言いたい)『スペース・カウボーイ』がそろそろ公開されていることだろう(公開日は11月3日に決定)。これも公開が待ちきれずに試写
会にかけこんだ1本である。期待に違わず、すばらしく、その心意気の冒険ドラマを堪能した。ダルタニアンと三銃士の「二十年後」の物語を宇宙ものの活劇に映画化した度胆を抜くおもしろさだ。イーストウッド・ファンたらずとも必見。
映画の入場料金が高すぎるので、うかつに必見などと口走るのは憚られるのだが、どんなに高い料金でもこれなら損をしたとは思わないにちがいない、ファン待望の3本の作品を私なりに試写
室から紹介させていただいた。
(c)2000 Warner Bros.All Rights Reserved
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スペース・カウボーイ
SPACE COWBOYS
2000年アメリカ映画
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド
トミー・リー・ジョーンズ
ドナルド・サザーランド
ジェームズ・ガーナー
ローレン・ホリー
公開:11月3日
配給:ワーナー |
ビデオでは、前回タイトルのみ記したラオール・ウォルシュ監督の『彼奴は顔役だ!』(1939)と同時に、ウィリアム・キーリー監督の、これも戦前のギャング映画――それも監獄もの――の傑作『我れ暁に死す』(1939)も発売された(ともにジュネス企画より)ことを付け加えなければならない。どちらも、かつてギャング映画のスターとして鳴らしたジェームズ・キャグニーの主演作だが(そしてもちろん、キャグニーはいつもながら早口ではつらつとしてひたすらな役どころなのだが)、『我れ暁に死す』にはわが“ごひいき”の――青春時代のアイドルだった――ジョージ・ラフトが出ていて、キャグニーと共演というより、むしろ主役といってもいいくらいのもうけ役で、なにしろ本物のギャング出身のスターであり、演じるというよりは地でいくだけでいいのだから、そのカッコよさときたら筆舌につくしがたく、とにかく聞くより、読むより、一見にしかず、だ。わが日本映画にも、やくざ映画全盛期の1960年代後半から70年代前半にかけて安藤昇という本物のやくざ出身のスターが出たけれども、ジョージ・ラフトは、その心意気のやくざぶり、その男ぶりもふくめて、元祖の貫禄だ。たとえば、女に「愛してるぜ、ベイビー」とジョージ・ラフトが言ったときの、まさに「きまった」という感じのしびれるようなきざっぷりは、どんな男優も――ハンフリー・ボガートですら――まねのできないものだろう。
ジェームズ・キャグニー
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ジョージ・ラフト
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我れ暁に死す
EACH DAWN I DIE
1939年アメリカ映画
監督:ウィリアム・キーリー
出演:ジェームズ・キャグニー
ジョージ・ラフト
VHS:ジュネス企画
4800円(税抜き)/発売中 |
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