―商業映画としては1作目にあたるわけですが、そのあたりのプレッシャーは
やっぱり責任の問題が大きいですね。いろんな人の意見を参考にしても、結局は監督が決めるわけですから。ただ、自分としてはエゴを押しつづけていくだけでなく、客観性をもったバランスのとれた監督になっていきたいというのはあります。
―他人や観客の目を気にしすぎて、自分のしたいことが出来ない、ということはないんですか
いや、もともとエゴは強い方なので、自分でそれぐらいを心がけていて丁度ではないですかね(笑)
―助監督時代の経験は役に立ちましたか
そうですね、確かに役には立ってます。助監に就いて初期の頃は監督みんながすごく見えたんですね。ただ、途中から“これは素晴らしい”“あ、これは違う”ってチョイスしはじめるんですよ。そうすると早くやらないとオレは潰れてしまうって思っちゃって。例えば予算的なことでのしょうがないことや、いろんな事情で無理なこととかを知っていく。そういうことに利口になっていくのが怖かった。頭でわかっていても実行しないと歳をとって感性が鈍ってしまうって。だから、助監督をやめて、Vシネや深夜ドラマなどをかなかば強引にでも撮らせてもらいました。
―もともと映画監督志向だったんですか
最初はデザイナー志望、というか『スノーマン』『風が吹くとき』のレイモンド・ブリッグズのように大人向けの絵本を書きたかったんですよ。それでデザインの学校に入ったのですが中退して、地方のテレビ局に入ったのが23歳。そこで映像っていいなと。地方って人手が足りなかったので、しばらくするとディレクターをやらせてもらえて。情報番組やドキュメンタリーしかないんですけど。それでストーリーがある、音楽がある、人が動いちゃう、全部あるのが映画だって気付いて、なら東京だってことになって上京、助監督について今に至ると。
―助監督につかれて影響を受けた監督はどなたですか
石井隆監督ですね。東京に出てきて1、2年のとき、石井監督の助監督のフォースという立場についたんですけど、もう“コレが映画監督かぁ!”とド肝を抜かれたのを覚えています。
―今はデジタルビデオカメラもあって、いろんな映画祭や応募で作品を表舞台に出すチャンスに溢れています。映画監督になる方法も様々ですが、亀井監督は助監督を経験して良かったですか
良かったと思ってますけど、それぞれの利点がありますよね。助監督だと撮りたいものを気軽に撮れないので、だったらデジタルビデオカメラとかでぱっぱといろんなものを撮りつづけて作品にした方がいいと思います。ただ、助監督をやると、100人単位の人を動かすことが出来るようになる。人を動かすノウハウを学べるというか。そういう大人数を動かせる力量を備えつつ、今日的な技術、デジタルでの手軽な撮影や編集技術も持っている、そんな双方の良さを持ちつづければと思ってます。
―今後も映画監督にこだわっていきたいですか
そうですね。映画監督だけで成り立っている人はすごく少人数だということもわかっているんですが、その少人数の方に残れるようにがんばっていきたいです。まぁ今はうまく(仕事が)まわっている方なので。今回はここまで出来た、じゃあ次はどこをステップアップさせようか、次はなにをやらかそうか、といつも考えています。
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“200アメリカ シネマ・パラダイス映画祭”で、最優秀作品賞受賞した亀井監督。取材場所に偶然居合わせた小山田サユリさんらと祝福パーティを急遽、開催!
小山田さん曰く「『心中エレジー』の京子役は、これまでで一番思い入れの強い役でした」。ちょっと暗い役だねと感想を本人に伝えると「コメディとかもやってみたいんですよね。断然、被りモノやりたい!」とのことでした、 |

『心中エレジー』
7/30(土) 渋谷シネ・ラ・セットにて公開

STORY: ふとしたことをきっかけに不倫関係に陥る男女。そして彼らの関係を知らないそれぞれの妻と夫。やがて4人は、普通に思えていた日常がすでに歪んでいたことを知る…。『スウィングガールズ』の眞島秀和と、『オー・ド・ヴィ』の小山田サユリが、心中を試みながらもなかなか成しえない主人公を好演する。

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