PART1:恵まれた映画デビュー
−まずは、ジミーさんが映画界へ入ったきっかけを教えていただけますか?
大学時代に水泳をしていて、香港の大学水泳選手権ではチャンピオンになりました。平泳ぎとバタフライのチャンピオンで、香港の水泳年鑑を調べれば記録が残っているはずです。ところが大学3年生の夏、試合の最中に相手と喧嘩して出場停止処分を受けてしまったのです。それで、何もすることがないのでショウ・ブラザースの新作『虎侠懺仇』(※1)のオーディションを受けました。このオーディションはカンフーができるのが条件で、5000人の応募者中から合格したのは私を含めて2人でした。まったく演技の経験はなかったのですが……まぁ、運が良かったのでしょう。ほかの俳優は養成所を出たり、脇役などで経験を積んでから主演作をつかむものですからね。 |
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※1 『虎侠懺仇(フゥシアジエンチョウ)』(64年・未公開)……ジミー大先生との黄金コンビで『大刺客』『獨臂刀』『金燕子』などの傑作を次々と連発し、ショウ・ブラザースの黄金時代を築いた香港映画界の巨匠チャン・ツェーの代表作。彼の実質的デビュー作で、父を殺された男の復讐譚とのこと。ジミー大先生によれば、この作品の前にチャン・ツェーが監督した『蝶蝶盃』は出来が悪いとしてフィルムを焼却されてしまったそう。
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