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僕がやっているのは映画。あとは余儀でやっていること。
映画で食ってますから


 
 
―ストーリーのことで少しお伺いしたいことがあります。突然、ひとりの青年があっさり死んじゃうじゃないですか。死に対してクールなのかと感じました

「あのキャラクターは、連中のなかでは用がなかった。だから、居なくなるか死ぬしかなくて、だったら死んだほうがいいんじゃないかなと思って。でも彼の存在は必要だった。じゃないと30分で終わっちゃうから(笑)。彼にそこまで愛情はないんですよ。死んじゃったからもうどっか行っちゃえよって感じで。別に死に対しても深い考えはないですよ」

―3人組は、見知らぬ人を拉致することで、自分たちの関係の微妙な変化まで楽しんでいるような、ゲームをしているような感じがしました。彼らの行動の真意は何なのかって、すごく気になって

 
 
「彼らはそれほど深くは考えてないと思いますよ。僕も演じているんで、あまり深くは語れないんですが。何を考えているのかっていうのは、観る人の想像に任せます。つまらないことやってるなって思ってもらってもいいし、哲学的に深く掘り下げてもらっても構わない。誰でもわかるように話の筋は付けてあるんで、それをどう受け取るかっていうのは、その人の勝手です」

―俳優・漫画家・映画祭の主催者、そして映画監督と幅広く活躍されていますが、活動をひとつに絞ろうとは思いませんか。

「僕がやっているのは映画。それだけです。あとは余儀でやっていること、映画で食ってますから」

―映画監督と俳優両方やっていることの利点は

 
 
「楽しい。何千万も金かけてるところに、俺、出てるっていうのが爽快じゃないですか。そんなバカな話しがあっていいのかっていう。リスクもなくて、嫌なこととかも全然ない。いいことばっかですよね。サイコー、映画サイコー(笑)」

―昨年始められた<MOUNT POSITION>という映画祭のコンセプト“映画のセレクトショップ”については

「コンセプトの名前は気に入っていないんですよ。僕は最初“セレクト”って言ったんですけど、誰かが勝手に解釈して“セレクトショップ”って書いちゃったんですよ。新しいかどうかは別として、言ってることは新しくないと思うんですよ。僕は、自分の映画でも最先端なことをやってるつもりはないし、イベントについてもすごいことをやっているという意識は全くありません。だから、自分が単純に楽しめるからやる訳だし。映画にしても、別に最先端なことをやらなくても、30年後に違う人が観ても感動するような作品を、僕は撮りたいですね」




『19』

監督・脚本・出演:渡辺一志
出演:川北大次郎
   新名涼
   野呂武夫
   遠藤雅
   野沢那智
2000年 日本映画 82分
配給:ギャガコミュニケーション

現在、テアトル新宿にて上映中

<公式サイト>
渡辺一志公式サイト
http://www.watanabekazushi.com/



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