PART 2
主演俳優コメント イ・ソンジェ&カン・ソンジン

人にはやっぱり、今の現実から逸脱したいという気持ちがあるんだよ

 この作品を撮りながら、僕自身がカタルシスを感じたよ。普段はまさか、パトカーを追いかけて、その下にもぐり込んで走行を阻止したりとか、ガススタンドの窓を思い切り割ったりなんて、めったにできないことじゃない?(笑) でも、人にはやっぱり、今の現実から逸脱してみたいという気持ちがあるんだよね。そういう小さな逸脱の心理を、この映画では拡大して演じたということが言えると思う。役作りの上で努力したのは、キャラクターに成りきること。僕も含め4人全員が、不良少年たちと直接会って話をするという役作りを、2−3か月続けたんだ。だから、自然に映画のなかのキャラクターに近づけたと思う。

イ・ソンジェ
ミステリアスで寡黙な“ノーマーク”役のイ・ソンジェは、あのスター女優シム・ウナから「早熟で深みのある人」と絶賛を受けた実力派。1970年、ソウル生まれ。大学卒業後、TVドラマで俳優デビューを飾る。映画初出演作「美術館の隣の動物園」('98)での演技が評価され、様々な賞を総ナメに。実力・人気ともに不動の地位を築いた彼は“韓国の浅野忠信”とも呼ばれている
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僕がタンタラみたいな性格だったら、
今頃は監獄に入ってるよ(笑)!


 この作品は、僕のこれまでのイメージを完全に変える、ひとつのきっかけになったな。以前の僕は、茶目っ気のあるコミカルな役ばっかりだったんだけど、今回演じた役は、とてもヒステリックで荒っぽい性格。今までにない役作りをしなければならなかったんだけど、監督がだいぶ手助けをしてくれたよ。僕が役柄通りに荒っぽくなるように、罵倒したりして、わざと僕が怒るように仕向けたんだ(笑)。あ、僕の実際の性格と映画でのキャラクターとは、もちろん違うよ。僕がタンタラのような性格だったら、今頃は俳優なんてやってなくて、監獄に入ってたんじゃないかな(笑)!

カン・ソンジン
音楽なしでは生きられない短気な元ロッカー“タンタラ”を演じたカン・ソンジンは、1971年生まれ。大学卒業後、「19の絶望の末に歌う一つの愛の歌」('91)でスクリーンデビュー。その後様々な作品に出演し、韓国映画界の“最も有名な馴染みの顔”に。キム・サンジン監督とは「トゥー・カップス3」('98)に続き今回で3度目の顔合わせとなる


++監督秘話++
起用の理由は、とてもギャラが安かったから(笑)! 彼ら4人は今でこそスターだけど、撮影当時はまだ、ここまでの大物ではなかったんだ。僕はキャスティングを考えるとき、まずA、B、Cとランクをつけていって、AがだめだったらB、BがダメだったらCという風に決めていくんだけど、イ・ソンジェなんかはもうZくらいだったな〜(笑)




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