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河瀬直美
Naomi Kawase
1969年奈良県生まれ。95年、山形国際ドキュメンタリー映画祭で『につつまれて』(国際映画批評家連盟賞)『かたつもり』(審査員特別賞)がダブル受賞し注目を集める。97年、初の劇映画『萌の朱雀』でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を獲得。 |
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史上最年少でカンヌ映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を獲得した『萌の朱雀』から四年。もの静かなタッチで家族の関係を描いた『萌〜』に続き、またも故郷・奈良を舞台にした河瀬直美監督の新作『火垂(ほたる)』は、ストリッパーと陶芸家の激しい恋愛というやや意外とも思えるテーマの物語だ。
『火垂(ほたる)』は、俳優を使ったいわゆる劇映画でありながら、生き別れた父を探す『につつまれて』や祖母との日常を丹念に追う『かたつもり』といったプライベート・フィルムと同じく、河瀬直美というひとりの人間の想いを濃密に映し出す作品となった。
劇映画とドキュメント、フィクションと実人生の間で激しく揺れながら、なにかをつかみ取ろうとする過程こそが河瀬作品の魅力だとしたら、息がつまるほどの感情表現に賛否はあれど『火垂(ほたる)』はやはり彼女にしか創れない映画である。東京での公開を翌日に控えた河瀬監督に話を聞いた。 |