−『ロッタちゃん』がコケたときのリスクは?

このプロジェクトは、どんなに失敗しても、みんな大損するほどではないってところを計算した上で始まっているんです。みんな高い値段で映画を買いすぎですよ。今は売り手が価格を決めて、それに乗っかるみたいな感じになっちゃっている。売り手は、もともと海外の利益を想定なんてしていないんですよ。そりゃハリウッドは世界マーケットを視野に入れているけど、インドや北欧の映画会社は、そんなことない。

−インド映画も値がつり上がった?

大変なことになってますよ。でもインドは面白いのがまだあるんです。今年は『アシュラ』という作品で関わります。見たら、びっくりしますよ。絶対に、期待を裏切らない。ある意味で『ムトゥ』よりもすごい映画です。
 
  

『ムトゥ 踊るマハラジャ』も吹っ飛ぶという『アシュラ』の超絶チラシ(イラスト:笠井あゆみ)。ST編集部も試写を見た。感想は「…怖い…(絶句)」。見終わってマジ席立てなかった
 
 
−『ムトゥ』よりもすごい!? これはどんな経緯で?


ある会社に相談されて、見て「これは…すごい…(絶句)」と(笑)。インド映画はもういいと思っていたけど「これは、やらないわけには、いかない!」って気持ちになった。で、この映画を担当出来るのは、となると、『キラーコンドーム』なんかを当てた配給会社アルバトロスの名物プロデューサー・叶井氏しかいない(笑)! 「これは貴方しかいない」ってことで見せたら、彼も「すごいよ…これえ…やばいよお…これえ…(絶句)」って(笑)。というわけで配給はアルバトロス、僕は協力プロデューサーということで参加しています。『ムトゥ』と、まったく別の映画だからやる価値がある。この映画がちゃんと受け入れられたら、その時初めてインド映画のすごさを、みんなが認めると思うね。『ムトゥ』だけだったら、インド映画イコールただバカな映画で終わりになっちゃう。

−どんな映画なのですか?


唄も踊りもある3時間のマサラ・ムービーには違いない。でも『悪魔のいけにえ』が出て来たときの衝撃がある。とにかく映画が終わっても、あまりのすごさに席を立てない(笑)。インド映画の中では『ムトゥ』と双璧の面 白さと言うか、対極の映画。「インドって…こわい(笑)…(絶句)」ってことになる。

−宣伝部長が女優の沢田亜矢子?


ヒロインが男たちへの復讐で、みんなブチ殺していく映画なもんで、そのイメージを女性の観客に訴えるコメントが欲しかった。沢田さんに依頼してみると、ものすごくノッてアイデアを出してくれるので、特別宣伝部長になっていただきました。予告編にも出演してもらっています。

−今回も大ノリですね。

これもね、『アシュラ』の成功の先があるわけ。これに続けて紹介したいインド映画がまだ何本かある。これが失敗したらインド映画は終わりになっちゃうだろうね。インド映画を成功させるには相当力を入れなければならない。他の『ムトゥ』タイプの映画は『ムトゥ』を100点としたら、50点以下のものばっかりなんですから。『ムトゥ』は粘土をグチャっと投げつけたら、偶然にものすごく形のいいものが出来ちゃった、突然変異の傑作みたいなところがあるんです(笑)。


そんじょそこらにいない美しいヒロインがその手を血に染める『アシュラ』。映画館は興奮のるつぼと化す

『アシュラ』より。そこだ!殺っちまえ!と思わず声出す自分が怖い。7月1日よりシブヤ・シネマ・ソサエティ、シネマ・ジャック&ベティにて怒りのロードショー!

 
 
 

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