 |
| |
|
|
| コラムニストの泉麻人氏はかつて宇田川さんの編集担当だった! |
|
|
 |
|
|
| PFFの審査員も務める映画評論家の大久保賢一氏(左)と映画監督の榎戸耕史氏 |
 |
|
|
| 連載『見ることよりほかに』でもおなじみのTVディレクター、後藤和夫氏(中央) |
 |
 |
| 石上三登志氏、河原畑寧氏、山田宏一氏という映画評論界の重鎮も列席 |
|
 |
−−でも時間をかけて資料を読んだり、原稿に対して妥協はしないですよね。
最近はすることもあります(笑)。
−−むかしはなかった?
むかしは遅れてもちゃんと書かないとイヤだったんです。というか、この原稿を書く、ということ以外のほかのことが見えていなかったような感じ。だから原稿を落としたこともありましたね。“こういうものが書きたい”っていうのが頭の中にあって、そこに近づかないとどうしても納得できなかったから。それで時間がかかっちゃうんですよね。
−−納得しないと書けないってことですか?
いろんな情報をつめ込んで、自分で自信をもてないと書きはじめられないんですよ。そういえば、『キネ旬』のアメリカ映画作品全集で『荒野の決闘』('46)を書けなかったことがあったな。ほかの何本かは書いたんだけど、結局『荒野の決闘』だけは落としちゃった・・・。
−−それはやはり資料を調べはじめて締め切りに間に合わなかったとか?
あの映画は好きすぎて書けないんですよ。どっかであきらめないとダメなんだけど、自分の中で見切りがつけられなかった・・・。でも、最近はやっとあきめられるようになってきましたね。だからプロじゃないんですよ、ぼくは。
−−でも、そのこだわりが“最後の映画評論家”と呼ばれる理由では?
いや、ほんとのプロの評論家だったらもっとさっさか書かないといけなくて・・・。早く書くのも才能ですからね。早い、うまい、というのがいちばんいい。双葉十三郎さんなんかは偉大ですよね。あれだけ書かれていても質が高いんだから。
−−スタンスを変えようとは思いませんか?
最近はだんだん変わってきましたよ。むかしに比べればいい加減になってきた。
−−それはなぜ?
体力もなくなってきたし、若いころの調子で集中してたら身がもたない。あとは社会人としての常識も少しは身についてきたんじゃないかな(笑)。でも、いまだに締め切りには遅れてるけど。
−−これまで相手にキレられたということは・・・。
そりゃ、ありますよ。それ以来、口をきいてくれない人もいるし。10年ぶりに会ったら、いきなりつねってきた人もいた。怖かったな、あれは。本当に顔がおこってた(笑)。
−−そんなときはどう対処するんですか?
どうもできないですよ。もう、あやまるしかない。でも、なんで今になってあやまらなきゃいけないんだって思ったけど(笑)。
 |
| 『荒野の決闘』 |
イラスト:宮崎祐治
|
|