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宇田川幸洋氏インタビューTOP
PART1:
子供のころは…
山田さんが書く…
“シナリオ採録”の…
・やっぱり先生ですよ…
PART2:
人とのつきあい方と…
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原稿を落としたことを…
その人なりの…
   
宇田川幸洋氏過去の掲載コラム:
道草魂


−−'82年ごろから『ビデオコレクション』(東京ニュース通信社※休刊)でも活躍されてましたよね。そこで師匠にあたる山田先生と連載対談をはじめたときはどうでしたか?

 まあ、ふだんも話はしているわけだから、それに対して特別に思ったことはないけど。でも、やるときはさすがに緊張しましたね。

−−宇田川さんと山田先生って、師弟というよりは兄弟みたいな関係だという人もいますが…。

 そんなことはないでしょうけど。ぼくの態度が悪いから到底、弟子には見えないということかな(笑)。ぼくは男の兄弟がいないから、兄弟の関係っていうのはどういう感じなのかよくわからないけど。

−−宇田川さんにとって山田先生はどういう存在ですか?

 やっぱり先生ですよ、ぼくにとっては。山田さんはおこるかもしれないけど、あまりに不肖の弟子だから認めたくないって。でも、師匠としかいいようがないな。
月刊ビデオコレクション
(東京ニュース通信社)
1986年 12月号




岡崎友紀(右) 『おくさまは18歳』
(C)大映
−−どこか似ているところがあるとか?

 どうですかね。でも、わりと俳優の好みは似てると思いますけど。最初はジョン・ウェインと岡崎友紀で話が合ったの。合わせてもらっただけかも知れないけど(笑)。『おくさまは18歳』('70〜'71・TBS系)を毎週見てるという話になって。山田さんの家には当時はまだめずらしかった20インチのカラーTVがあって、ぼくは白黒の小さいのしか持ってなかったから、岡崎友紀の番組があるときには見せてもらいに行ってましたよ(笑)。

−−岡崎友紀ってすごく人気があったんですよね。その魅力って?

 どこがいいかなんていわれても困る。全面的に好きだから分析できないもの。それはこれからのライフワークですね(笑)。

−−クリント・イーストウッドもそうですよね?

 クリント・イーストウッドもいろんなことを書いたけど、すごく書きづらかったですよね。やっぱり彼に対する強い思いがあるから、自分との距離が保てない。嫌いな人の方が文章はうまく書けるね。たとえばリュック・ベッソンなんて全然好きじゃないから、結構うまくすらすら書けたなって感じ。

−−一度その人を好きって思ったら、どんな駄作でも許せるものですか?

 一人の人がいろんな作品を作っていれば波があるのも当然で出来、不出来はあるもんですよ。でも、好きな人の作品はたまに不出来でもいいんじゃないって思うの。それを駄作だなんていいたくない。

−−逆に好きじゃない人の作品には厳しい?

 商品として出来がよくたって、自分が見ておもしろくなかったら、それはおもしろくないんだし、世間でどんなに高く評価されていても、好きになれないもの、ピンとこないものというのはありますよね。そういうのばっかり作っている人は好きになれませんね、どうしても。

−−そういう見方って、宇田川さんならではですよね。

 正しくないかもしれないけど、客観的に見てこの映画は何点だとか裁くのだけが映画評論じゃないから。いいんです、それで。でも、好き嫌いを書けばいいってことじゃありませんけど。



“自然のなりゆきで”と宇田川氏はこともなげに話されていたが、なりゆきだけで山田宏一氏の弟子になれたとは決して思えない。やはり、山田氏が見抜かれた彼の才能が魅力であったからだろうし、氏の紹介からはじまった執筆活動も、水準以上のクオリティで応えたからこそ、次々と新たな依頼が舞い込んだのだろう。それを本当に“自然のなりゆき”だと思っているのだとしたら、宇田川氏はとんでもない天才肌の人だと思う。もし、山田氏との出会いがすべてのはじまりなら、映画をこんなにも愛してくれる人を世間に知らしめようと思った映画の神様の“偶然のプレゼント”だったのかもしれない…。

さて、次回は映画評論家になるための心得など、映画ライターを目指す私にとって、そして同じ志を抱く人にとって興味深い話を中心に、“映画評論家・宇田川幸洋氏の今”に迫ります。乞うご期待!




 
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