2008年04月02日
『カクトウ便Vol.1~3』 TEXT by 水上賢治
小阪由佳、木口亜矢、次原かな。グラビアタレントに詳しい人ならば、本作は主演におなじみの顔がならんでいるに違いない。でも、単なるアイドル映画と侮るなかれ! 全面に出されているチラシや場面スチールからは想像もできないかもしれないが、本作は男臭さがプンプン漂うバリバリのアクション映画なのだ。

(C)カクトウ便製作委員会
Vol.1~3の3本いずれもが、わけありの荷物を必ず時間通りに相手先にきっちりと届ける裏の運び屋が、行く手を阻む悪の集団とバトルを繰り広げる設定。お決まりのようにバイオレンスあり、お色気シーンあり、ラブ・ストーリーありと、全体像はごった煮感覚のエンタメ・ムービーに徹している。だが、その核をなすのはあくまでアクション。しかもある意味、基本といえるストリートでのアクションだ。このアクション演出をすべて担当したのは、香港と日本の映画界を往来して活躍するアクション監督、谷垣健治。以前『ペルソナ』のレビューでも触れたが、やはり彼の手にかかるとアクション・シーンが俄然、熱を帯びる。何でも彼曰く今回は「アクション尽くしにしたかった」とのこと。そこで今の自分の思い描くアクションを可能にすべく、気心の知れた信頼の置ける、もちろんポテンシャルも高いアクション俳優をメインキャストに抜擢。その彼らの生身の肉体を最大の武器にしたアクションは躍動感あふれ、思わず体に力が入る。
撮影は無謀にも3本ほぼ同時進行で敢行したゲリラ撮影の連続だったようで、「即興に近い形で生まれたアクション・シーンもある」のだとか。なので“えっ、こんなところでバトルして大丈夫?”というようなアクション・シーンもちらほら見受けられる。先日、話を聞いた際に確認したが、彼にとって“アクション監督”とは、カメラ位置から撮影方法までそのシーンすべての演出を含む。つまり、この映画のアクション・シーンはすべて彼の構想でなりたっている。その緻密にして自由なアクションを体感してほしい。
(関連サイト)
『カクトウ便』公式サイト
http://kakutoubin.com/
※池袋シネマロサにてレイトショー公開中。『カクトウ便Vol.1 Battle Run XX』『カクトウ便Vol.2 VS謎の恐怖集団人肉宴会』『カクトウ便Vol.3 そして、世界の終わり』を日替わり上映
投稿者 mtoda : 23:44 | コメント (0) | トラックバック (0)



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