2008年04月21日

『ドルアーガの塔 the Aegis of URUK』 TEXT by 廣田恵介

「どうやって、視聴者に親近感を抱いてもらうか?」

 大衆娯楽であるテレビアニメには不可欠のテーマだ。『ドルアーガ』はお馴染みの剣と魔法の世界で、見たことのないものは、まずひとつも出てこない。主人公たちが最初からパーティを組んでいることに首を傾げる視聴者もいないだろう。クエスチョンマークを徹底的に潰していくつくり方だ。

 ただ、地上波放映版とネット配信版で内容がまったく異なるのには、少々面食らう。原作であるゲームにも「裏ドルアーガ」があったが、アニメ版にも「表第一話」と「裏第一話」があるのだ。地上波版が「表」で、冒険物の王道パターンのパロディのみで成立している。GyaOで配信されたものが「裏」で、こちらは(かなり明るいタッチではあるが)シリアス。絵コンテも、千明孝一監督自らが書いている。つまり「表」がフェイクで、「裏」が本命ということだろう。「視聴者に親近感を抱いてもらう」作戦としては、誰にでも分かるパロディを連発した「表」は、意外に正解だったのかも知れない。

 だが、『ブレイブ ストーリー』の千明孝一監督のリターン・マッチとしては、少々パンチ力が不足気味。第二話以降に期待したい。


(関連リンク)
『ドルアーガの塔 the Aegis of URUK』公式サイト
http://druaga-anime.com/
『ドルアーガの塔』(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%81%AE%E5%A1%94


投稿者 mtoda : 17:46 | コメント (0) | トラックバック (0)

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