2008年03月02日
『仮面ライダー キバ』TEXT by 廣田恵介
「変身」「オートバイ」など初代から続く約束事の中に、革新と実験をどれだけ盛り込めるか。それが8年目を迎える“平成ライダー”シリーズのテーマだ。
タイトルの『キバ』は、吸血鬼の牙。敵も吸血鬼なら、ライダー自身もコウモリ型のキャラに嚙まれることで変身する。音楽にはパイプオルガンが使われ、第二話冒頭では、画家のモディリアーニに関するナレーションが入る。バンパイア物にふさわしいスタイリッシュな演出だ。
ただ、2008年の現在と1986年の過去を行ったり来たりするストーリー展開は、やや煩雑だ。主人公は現在パートの渡(瀬戸康史)と、その父親で過去パートではまだ若い音也(武田航平)の青年二人。父子ともバイオリン制作者という設定のため、余計に混乱する。1986年といえば、お父さん世代の青春期。劇中、『冬のオペラグラス』『バナナの涙』といった、おニャン子系アイドル歌謡が流れるのには驚いた。ライダーは確かに二世代キャラクターだが、おニャン子クラブの最盛期にピッタリ合わせた時代設定はこだわりなのか、「あざとい」ととるべきか。
ステンドグラスを模した怪人のデザインなど、独特の美意識に貫かれたビジュアルは見ごたえがある。
(関連サイト)
http://www.tv-asahi.co.jp/kiva/
投稿者 mtoda : 23:02 | コメント (0) | トラックバック (0)



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