2008年03月21日

『Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち』 TEXT by 廣田恵介

 アニメ専門チャンネル「AT-X」開局十周年記念番組で、1時間枠×6本、月一回放映という近年では珍しい放映形式だ。主演声優は能登麻美子で、これまでの気弱ではかなげなキャラクターのイメージから一変、ドスの効いた声でセックスとバイオレンスの世界に挑む。

 物語の設定は1990年の新宿。“何でも屋さん”を自称する麻生祇 燐の事務所に、記憶を失った青年が迷い込む。彼の命を狙う組織を追ううち、燐はサディストの女科学者と対決することに……と、道具立ては少し昔のバイオレンス小説風。特に、燐の拷問シーンが凄まじい。流血あり裸あり、“お子様お断り”なのだ(視聴は年齢制限付き)。

 アニメは、世間からちょっと眉をしかめられるぐらい、奔放であるべき。たとえ非難の声が上がろうとも、こうと決めたら我が道を行って欲しい。やや猫背で猥雑な新宿の裏通りを闊歩し、凶器の使用も惜しまないヒロインが気持ちいい。今はなき喫茶店「滝沢」が登場するなど、小技も効いている。クールなカット割と丁寧な作画にも好感が持てる。

(関連サイト)
『Mnemosyne -ムネモシュネの娘たち』
http://www.rin-asougi.com/
『能登麻美子 - Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%BD%E7%99%BB%E9%BA%BB%E7%BE%8E%E5%AD%90

投稿者 mtoda : 23:10 | コメント (0) | トラックバック (0)

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