2008年03月31日

『カンフーくん』 TEXT by 廣田恵介

 タイトルどおりの映画である。中国人の少年がカンフーを駆使して悪と戦う、キッズ・ムービーだ。だが、アニメ・ファン的には、脚本の大地丙太郎に注目したい。『おじゃる丸』などで有名な、あの大地監督である。宿命の対決とコミカルな学園生活の両立という意味では、『十兵衛ちゃん』シリーズに雰囲気は近い。

200803_kunfu.jpg
(C)2007 映画「カンフーくん」製作委員会

 少林寺で武術を学んでいたカンフーくんは、最後の敵を倒すため、師匠に日本へ送られる。たまたま転がり込んだラーメン屋の娘・レイコに「弟」として認められたカンフーくんは……と、これは『ドラえもん』や『ケロロ軍曹』のような「日常世界への珍キャラクター闖入モノ」の典型だ。レイコのクラスメートらがセンス良くキャラ立ちしているため、キッズ・ムービーといっても飽きることはない。無理やり小学六年生を演じる矢口真里が、クライマックスでまさかの変身を遂げるのも楽しい(つい見逃してしまったのだが、上野樹里もチョイ役で出演)。

 ラストでは『十兵衛ちゃん』よろしく、父娘の復縁も描かれる。ただ、はっちゃけたギャグ・センスとありきたりな物語に、やや齟齬を感じる。とりあえずVFXが好きでカンフーが好きで大地監督のファンなら、観て損はない。

(関連サイト)
『カンフーくん』
http://www.kung-fukun.jp/
※新宿ガーデンシネマほかにて公開中

投稿者 mtoda : 23:18 | コメント (0) | トラックバック (0)

このエントリーのトラックバックURL

http://channel.slowtrain.org/mt/mt-tb.cgi/296

コメント

コメントを送ってください




ログイン情報を記憶しますか?

(スタイル用のHTMLタグが使えます)