2008年03月27日

『炎神戦隊ゴーオンジャー』 TEXT by 廣田恵介

 東映のスーパー戦隊シリーズ第32作目。今回のテーマは「車」である。冒頭、「マシンワールド」なる異世界で、意志を持った車「炎神(エンジン)」たちが言葉を話しながら走り回るシーンに、まずは思考停止。まるで幼児の落書きをそのまま特撮で表現したような世界観に、朝からクラクラさせられる。

 もともと、戦隊シリーズは『仮面ライダー』より対象年齢が低い。そのため、幼児とタメを張れるぐらいの「幼稚な」発想力が必要とされる。その点、少しだけ『カーズ』を思わせる「炎神」たちの傍若無人なビジュアルは合格点。また、敵側であるガイアークの工場風アジトも素晴らしい。フリッツ・ラングの『メトロポリス』、あるいはデビット・リンチの『砂の惑星』のような禍々しいフェティシズムに溢れている。

 ストーリーは、拍子抜けするほど単純。それでも、手足に車輪をつけたゴーオンジャーたちが地面を疾走しながら敵をなぎ倒す、やぶれかぶれのアクションは凄い。どんなに巨費を投じた大作映画でも、こうも自由奔放な映像づくりは出来ないだろう。ガイアークの女幹部は、なんと及川奈央が演じている。排気パイプやバルブのついた無骨なコスチュームがユニークだ。

(関連サイト)
『炎神戦隊ゴーオンジャー』
http://www.tv-asahi.co.jp/go-on/
『及川奈央』
http://www.oikawanao.jp/

投稿者 mtoda : 23:10 | コメント (0) | トラックバック (0)

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