2008年01月18日

『墓場鬼太郎』 TEXT by 廣田恵介

 日曜朝の『ゲゲゲの鬼太郎』に対して、木曜深夜の『墓場鬼太郎』。二種類の『鬼太郎』の同時放映は面白い試みだ。

 現代の子供に向けた『ゲゲゲ~』は、コアなアニメ・ファンに猫娘が人気だが、『墓場~』はノイタミナ枠にふさわしく、スタイリッシュな絵づくりで一般ユーザーにアピールしている。

 貸本マンガ時代の『鬼太郎』をアニメ化、とは言っても、ガチガチのレトロではない。野沢雅子や大塚周夫といった初代声優を集めたのは、言うまでもなく過去の『鬼太郎』を知る広く浅い大人層に訴求するためだろうし、電気グルーヴの主題歌は声たからかに、この番組が「今のアニメ」であることを謳っている。オールドファンから反発必至の中川翔子のエンディングテーマに関しても、何をかいわんや。本当の懐古趣味に浸りたかったら、60年代版のアニメを見ればいいわけで、『墓場鬼太郎』はまぎれもなく「2008年のアニメ」なのだ。

 そう考えると、モノクロを基調にしたかすれた色づかいや昭和30年代風の衣装設定など、狙いが読めすぎてしまって、やや興ざめ。『鬼太郎』という原作の懐の広さと同時に、その扱いづらさも感じてしまうのだ。

(関連サイト)
『墓場鬼太郎』
http://www.toei-anim.co.jp/tv/hakaba/
『ゲゲゲの鬼太郎』
http://www.toei-anim.co.jp/tv/kitaro/
『げげげ通信』(水木しげる&水木プロダクション公式サイト)
http://www.mizukipro.com/

投稿者 mtoda : 23:03 | コメント (0) | トラックバック (0)

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