2008年01月23日

12月放映-ピンク映画セレクション ~回答編

 毎月、東映チャンネルにて放映されるピンク映画の中から、
Pink Holicな女子ライターKとMが、今月観たいと思った作品を“独断と偏見”でそれぞれ1本選択。その感想などを連ねていくPink Holic的レビュー連載。こちらもまたもや期限切れ…(汗汗汗)の第3弾を慌ててア~ップ!!

⇒⇒⇒12月セレクトのピンク映画はこちら
◆ライターK&ライターM'sチョイス:
うずく人妻たち 連続不倫」('07/監督:福原彰 主演:佐々木麻由子)

⇒⇒⇒今回のチョイスは2人、同じタイトル!! 
ダラダラと書き連ねたレビューまがいの感想文はこちら!

◇ライターK
  すでに1度拝見し、今回が2度目。1度目とそれほど変わりなく、全般的にはノスタルジックなメロドラマ…という印象を受けました。
 ある事件をきっかけに別れた不倫カップルの偶然の再会というドラマチックな出来事が用意されていて、そこからの展開がシビア。妻に暴力をふるう売れない小説家、そんなダメ男を放っておけない女…彼らがやっぱりからだを重ねてしまう浴場シーンは、ダメっぷりが立ち込めた、生々しくもエロチックな場面に映りました。
 2人の愛を軸にしているようで、実は人間の弱さや情けなさみたいなもっと深い部分を描こうとしている…。そう気付かされたのは、女が同伴していた夫の存在。浴場の2人の声を聞いてしまった彼は、溜め込んでいた思いを静かに爆発させる。「ありのままを受け入れる」と決意表明し、妻と男に「明日になったら忘れる」と告げる夫。翌朝、宿を去る夫婦の車に駆け寄る小説家に向けた夫の笑顔は悲壮というか…、ひきつり気味の表情にはゾクリとさせられました。
 個人的には不倫カップルよりも、いつしか女の夫に引き込まれてしまったこの作品。“映画芸術”のインタビューで「二番煎じにならないよう気をつけつつ、敢えて一作目と同じテーマでやってみるつもり」と語っている、福原監督の2作目「連続不倫Ⅱ 姉妹相姦図」も気になります。長文、そして更新遅くなり失礼しました。

◇ライターM
 ズバリ見どころは、10年の歳月を経て再会した不倫カップルの浴場での情事シーンでしょう! お互い背負ってきた過去を匂わせ、もはや欲望のままに身を任せることが容易ではない年齢になった彼らが、ふと見せる生の感情…。温泉のお湯で上気した頬といい、んんん~実にエロティック! 演技とは思えない生っぽさが一瞬の表情に表れてて、引き込まれました。
 ただし、引き込まれたのは正直そこだけ。作品は2部構成になっていて、若さゆえに傲慢な小説家の男・俊夫と美しい人妻・光枝の逢瀬が展開する1部と、その彼らの10年後が描かれる2部。Kさんは女の夫の存在に引き込まれた…とありますが、確かに一瞬のうちに男と女の関係に戻ってしまった俊夫と光枝に対して、光枝とその初老の夫との間に流れる空気はある種の“あきらめ”。その対比は切なく物悲しい…の、で、す、が! 全体的に彼らの人生を語るくだりが観念的で、俊夫(岡田智宏)の人生観に共感できないのが痛いんですよね。特に、光枝役の佐々木麻由子(今は田中繭子)の上手すぎる演技に対して、死すら覚悟しているはずの俊夫のバックボーンがどうにも軽い。むしろ女(=光枝)目線の方がよかったのかな、とも思いました。2作目、期待してます。

投稿者 mtoda : 18:23 | コメント (0) | トラックバック (0)

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