2007年12月07日
『ROBO☆ROCK』 TEXT by 廣田恵介
GONZO初の実写映画、という触れ込みであるため、アニメのノウハウを実写に転用したと勘違いしている人が多いが、これは大間違い。制作はGONZOグループ内のVFX会社「ゲネロスタジオ」で、スタッフの多くは隠れた名作『HINOKIO』に参加している。クライマックス、絶妙のタイミングで出現する巨大ロボ「ランド・ツェッペリン」は、あの可愛らしいHINOKIOと、どこか雰囲気が似ている。

(C)2007「ROBO☆ROCK」製作委員会
さて、監督は『ブリスター!』で、愛すべきマニアたちに地球を救わせた須賀大観。今回もタイポグラフィを多用した演出、全編を貫くインディーズ・バンドの楽曲と、スタイリッシュな仕上がりだ。ところが、登場人物はソリッドに絞り込まれ、テーマは泥臭いまでに実直で、切ないまでにストレート。主人公の「便利屋」という職業は架空のものだが、文筆業という「便利屋」である筆者は、彼らの明日をも知れぬ生きざまに心打たれた。
だからこそ、塩谷瞬演じる「便利屋」が万策尽きて巨大ロボを呼び出すシーンは爽快だし、バカバカしいし、VFXはグレイトだ。崖っぷちまで追い込まれた人間の最後のバカ力、実在感たっぷりのロボットがその象徴に見えれば勝ち。観るものに、意外に審美眼や人生観を問いかける異色の映画だ。
(関連サイト)
『ROBO☆ROCK』
http://roborock.jp/index.html
投稿者 mtoda : 00:14 | コメント (0) | トラックバック (0)


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