2007年10月04日

『アヴァロン』 TEXT by 廣田恵介

新作アニメ『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の公開が来年に控える押井守。彼が2001年に撮った実写映画『アヴァロン』がBlu-rayディスクとして発売された。

最新作である『真・女立喰師列伝』(11/10公開)にいたるまで、押井の実写作品は「難解」と敬遠されがちだ。だが、『アヴァロン』だけはポーランド・ロケによって邦画らしからぬ雰囲気を醸している。

'01年というと、『陰陽師』『殺し屋1』などの作品で邦画にもCGが大胆に取り入れられていた時期だ。そんな中、『アヴァロン』は仮想現実(オンラインゲーム)の表現と日常場面の色彩にデジタル技術を注力し、映画の見せ場としてCGを使うことをしなかった。ポーランドで撮影された実景や俳優は、飽くまで“素材”であり、完成映像はデスクトップで自在にデジタル加工する――いわば、実写映画とアニメのハイブリッドなのだ。

そこまで特異な映像スタイルでありながら、どこか過去の押井作品の断片が見え隠れするし、手法的には'06年公開の『立喰師列伝』と大いにリンクしていることに気がつくはずだ。『スカイ・クロラ~』公開前のタイミングで見直しておきたい一本。

(関連リンク)
『アヴァロン』
http://product.bandaivisual.co.jp/web_service/shop_product_info.asp?item_no=BCXJ-0007
『真・女立喰師列伝』
http://www.deiz.com/onna/top.htm
『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』
http://sky.crawlers.jp/
『押井守』
http://www.oshiimamoru.com/

投稿者 tkurio : 23:29 | コメント (0) | トラックバック (0)

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