2007年08月21日

『一万年、後….。』 TEXT by kenji mizukami

映画監督としてキャリアを重ねる一方で、「まんが日本昔ばなし」のメインシナリオライターとして1400話もの脚本を手掛けている、沖島勲。

本作は彼の実に8年ぶりとなる久々の新作映画になる。長きキャリアを誇る彼は1940年生まれ。もう70代に手の届こうとするベテラン監督だが、発想力は少年のように自由奔放だ。

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タイトルからわかるように、本作の舞台となるのは1万年後の世界。でも、提示される未来は科学の発達でクローンが当たり前で、ロボットが幅を利かせるようなよくあるテクノロジー社会とはほど遠い。

沖島監督が示す未来は、むしろ時代を太古へと逆行するよう。日本は別国となり、アメリカに至ってはほぼ消滅状態、人間が時に出現する怪物に怯えながら暮らしている。電波の狂いで1万年後に到着した阿藤快扮する主人公は、なぜか全身白タイツ姿だ。しかも、この世界を『ALWAYS 三丁目の夕日』もびっくりの木造平屋建て畳敷きの部屋一室で大胆にも表現。

単なる“おバカ映画”と片付ける人もいるだろう。でも逆にこんな1万年後を、今まで創造した映画作家はいただろうか?

自分はこんな映画を70代を前に大真面目に作ってしまう沖島監督の度胸が正直なところ、うらやましい。

(関連リンク)
『一万年、後….。』公式サイト
http://1mannengo.hibarimusic.com/
※9月8日(土)~9月21日(金)、ポレポレ東中野にてレイトショー公開

投稿者 mtoda : 00:16 | コメント (0) | トラックバック (0)

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