2007年08月13日

『遠くの空に消えた』 TEXT by kenji mizukami

“青春群像劇こそ、行定勲監督の基本フィールドではないか?”(すでにそう思っていた人も多々いたように思うが)。遅ればせながら、この作品を前にしてそんな印象を抱いた。あくまで表面的ではあるけど、『GO』が高校生に向けてならば、『きょうのできごと』が大学生以上の大人たちへ。『ユビサキから世界を』が中学生に向けてならば、本作『遠くの空に消えた』は小学生に、映画監督・行定勲が贈る青春劇だ。

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(C)2007 遠空PARTNERS

環境破壊や弱者排除、地方と都市の格差や、政治と権力など、今の時代をさりげなく風刺した事項を背景に、まだ穢れをしらない子供たちの大人への反逆と信じる友との友情を描いた物語は、自分を含めた大人にとっては、遠き日を追憶するだけのものかも。でも、少年少女の目線になるとこれが一変。きわめて個人的な意見に過ぎないが、行定監督から子供への“今を生きろ”的な、実に愚直なぐらいストレートで熱いメッセージが胸に飛び込んでくる。

現在の日本映画を見回すと、悪く言えば子供に媚をうって“楽しまそう”とする映画は数多く存在するが、作り手のメッセージの込められた作品は宮崎駿アニメぐらい。それだけに今回の行定監督の試みは大いに支持したい。

(関連リンク)
『遠くの空に消えた』公式サイト
http://to-ku.gyao.jp/
※8月18日(土)より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開

投稿者 tkurio : 16:25 | コメント (0) | トラックバック (1)

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「遠くの空に消えた」レビュー from 映画レビュー トラックバックセンター (2007年08月29日 07:32)

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