2007年07月24日

『秒速5センチメートル』 TEXT by Keisuke Hirota

今年春に公開され、ロングランとなったアニメがDVDとなって発売される。監督は『ほしのこえ』('02)でデビューし、個人制作によるアニメーション作品のイメージを革新した新海誠。

続く『雲の向こう、約束の場所』('04)でも、十代の恋愛とSFテイストを両立させた新海監督だが、本作ではSF色はすっかり陰をひそめ、一貫して追求してきた“離れていく時間と場所”というテーマを日常描写の積み重ねで表現している。

本編は「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の三篇から成り、離れたまま思いを寄せ合う男女の姿を凝った構成でつづる。誰もが記憶しているであろう放課後の校庭、暮れていく冬空、夜中の公衆電話など、ありふれた風景をため息が出るほど美しく描くのは新海作品の真骨頂。美しい光の散り方、陰影の効いた映像は、なかなか実写映画に真似できるものではない。なるべく大画面のモニターで、その美しさを堪能したい。

(関連リンク)
『秒速5センチメートル』公式サイト
http://5cm.yahoo.co.jp/
※DVD『秒速5センチメートル』は発売中(発売元:コミックス・ウェーブ・フィルム)

投稿者 hoga01 : 19:12 | コメント (0) | トラックバック (0)

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