激音に国境はナシ! 若者よ叫べ!!(後編)
LIVEとコンサート。
明確な定義はないようだが、私的な感覚では前者は“立ちっ放し”で、後者が“座ることもできる”ってなところだろうか。
もちろん僕が良く行くのは、LIVE。
激しいリズムに合わせてステップを踏み、頭をシェイクさせ、腕を突き上げ、雄叫びを上げる。
さすがに10代の体力には敵わないが、汗の量なら負けちゃいない(ってオイオイ…)。
それだけにLIVE後のビールの美味いこと美味いこと。
これだけは10代にゃ味わえない快感ね(違法はいかんよ、違法は)。
で、生まれて初めての韓国LIVE後の美酒も最高だったわけです。
ということで後編のはじまり、はじまり~。
それはGRIM FORCEを含む全出演バンドとの打ち上げで、真夜中までの大宴会。
豚専門の焼肉屋(韓国では牛よりもポピュラーで美味い!)に集まったのは、ざっと50人。
日本同様、ビールで乾杯し、その後は韓国焼酎のオンパレード。
どのバンドのメンバーもステージの緊張から解き放たれた反動で、飲むわ飲むわ。
その勢いに圧倒されっぱなしの僕の前には、いつの間にやらマッコルリがずらり。
どこの国の若者もチャンポンが好きなようで、気がつけばGRIMのメンバーもあらゆる酒をイッキしている。
たぶん韓国の若者の飲みっぷりは同世代の日本人を遥かに超えている。
そんな勢いなのだ。
やがてイイ感じに酔いも回ってきて、あちこちのテーブルで若者たちはトークに突入していた。
もちろんそれは我々GRIMテーブルも例外ではなく、様々な韓国のバンドのメンバーがやって来ては、機材のこと、テクニックのことなどを語り合っていた。
コミュニケーションは基本的に片言の英語。
時々、韓国語や日本語を織り交ぜながらも、一所懸命に身振り手振りで意思の疎通を図っている。
そして僕は1人の青年に問いかけられた。
「日本ではいつまでバンドを続けられるの?」
最初、彼の質問の真意がわからず、「もちろんメンバーが続けたいと思う限り続けられるよ」と僕。
すると彼は「羨ましいな」とひと言。
彼:「僕らのバンドは今年限りで解散なんだ」
僕:「そうなんだ? なぜ解散するの?」
彼:「ドラムとボーカルが続けられなくなるから」
僕:「新しいメンバーを探してみたら?」
彼:「僕も来年には(バンドを)できなくなるし」
僕:「そうなの?就職するの?」
彼:「いや、兵役さ」
僕は己の浅はかな言葉を後悔した。
そうなのだ。
彼らには兵役がある。
それは青春の一時期を、社会生活から切り離された“軍隊”という組織の中で暮らすこと。
それゆえ、彼らは大好きなバンド活動を中断せざるをえないのだ。
もちろん兵役終了後、再結成する者もいるが、それは極めて少ない。
なんだか彼らの飲みっぷりに納得してしまった。
彼らには、きっと“今”が一番大切なんだと思う。
そのためには、なりふりなんて構ってられないのも当然だろう。
“兵役逃れ”で話題となった韓流スターの胸の内が少しわかったような気がした。
投稿者 tkikuchi : 2007-9-25-21:58
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