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大槻寛宏支配人インタビュー
劇場スタッフ座談会
ポレポレ東中野オープンまでの60日間
1.オープン3ヶ月前
2.宣伝会議1
3.改装工事
4.宣伝会議2
5.新劇場完成
6.オープン初日
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ポレポレ東中野とは

更新日:2003.8.8

 4月28日、支配人が“トリウッド”の大槻貴宏氏に決定したとの一報がスロウトレイン編集部に届いた。真相を確かめるべく早速トリウッドに赴き、本人を直撃すると「えぇ、“トリウッド”との兼任ですけどね。“トリウッド”では出来ない事が“ポレポレ東中野”でなら出来ると思って…(笑)」。意味ありげな返事とともに見せた不敵な笑みを私は見逃さなかった。「大槻さんは、一体何をやる気なのか??」そんな疑問を胸に、取材を開始したのは6月上旬。大槻氏が正式に支配人に就任し、本格的にオープン準備にとりかかる、そんな頃だった…。

 6月3日事務所の開設。オープン初日(9/6)とオープニング作品が決定し、内装デザインのラフが上がり、工事の見積もりが出され…と、ようやく新劇場オープンに向けての具体的なスケジュールが組まれ出した。しかし肝心要の映画館名はというと、コレがなかなか決まらない。オーナーの本橋成一氏、大槻貴宏氏ほか主要スタッフ2名から「映画館名とその理由」を募って話し合いが重ねられ、“ponte(=ドイツ語で「橋」)東中野”や、はたまた“がらん(=伽藍)東中野”などという珍名が候補に挙がったが、空席が目立った時に「“がら〜ん東中野”だなんてシャレにならん!」と、提案したスタッフ自らが即、却下…。「映画館名そのものに意味を込めるより、映画館のカラーはこれから何をしてゆくかで決まる訳だから…」という大槻氏が挙げた“glide(=滑走)東中野”が最終的に候補として残ったものの、何故か一同しっくりこず、その後に持ち越すことに…。ちなみにこの頃は「ハイ!東中野新映画館準備室です」と電話で応対しており、「正直やりにくい…」とスタッフがこぼしていた。

 また映画館名と並行して難航したのが、内装デザイン。7月2日朝10時より事務所にて行なわれていた本橋成一氏、建築デザイン事務所の方々が会した打ち合わせの場に潜入! 映画監督でもある本橋氏のさすがの存在感にタジタジしながらも、下書き段階のデザイン画を撮影させてもらった。「甘すぎないシンプルな内装が良かったんですよ」というスタッフのリクエストどおりの、茶を基調とした何ともモダァ〜ンなデザイン画に、その場に会した一同「うん、うん」と納得しきり。ほかにもアクセントとして黄色のライティングがなされ、色とりどりのタイルをはめ込む予定なんだとか。今回デザインを手がけた若い女性デザイナーならではのきめ細やかなセンスに、私たち取材陣も唸らされてしまった。しかしながら「車椅子スペースをいかに確保するか」、「喫煙スペースは必要か」etc…、映画館として現実的に考慮しなければならない点も次々と挙げられてゆく。7月末に着工する内装工事に果たして間に合うのだろうかと尋ねると、「ねぇ?…」と言葉を濁す大槻氏の苦笑に一抹の不安がよぎった…。

取材・文/戸田美穂(編集部)



“ポレポレ東中野”事務所にて内装の打ち合わせ。写真左より時計回りに、デザイナーの吉田さん、本橋成一氏、スタッフの堀田弥生さん、大槻貴宏氏



“ポレポレ東中野”のデザイン画。当初はブルーも想定していたそうだが、ビル全体のイメージに合う濃い茶をメインに置き、黄を差し色に用いた“甘すぎない雰囲気”をイメージしたそう



赤×青×黄のビビッドな色調が印象的だった“BOX東中野”の名残を残す現在のロビー。7月末より内装工事に着手する。


-映画館名についての後日談−
4月当初はビル名をそのまま用いた“ポレポレ坐”という仮称で呼ばれ、その後に様々な候補名称が挙げられたものの、オーナーの鶴の一声で“シアター・ポレポレ”に変更したのが7月初頭のこと。さらに地名も加えた現在の“ポレポレ東中野”に確定したのが、オープニングチラシ配布予定の7/19間際になってのことだった


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