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『籠女 KAGOME』

轟 夕起夫
text by Yukio Todoroki
佐々木監督のアイドル生贄映画第2弾!
 失踪していた父(下元史郎)の行方がわかり、帰郷したヒロイン(吉村美紀)。そこで彼女が目撃したものは、顔中に写 経を施した“耳なし芳一状態”の父だった……って、何じゃそりゃ!

いやいや、すんません。かなりインパクトがあったもので。本当は悪霊の怨念がヒロインを襲うんです。でも脚本、監督が佐々木浩久ですからね。超能力×クンフー×セックス×演歌×FBI×死姦=和製グランギニョール・ホラー『発狂する唇』(2000)で観る者を発狂させたあの佐々木サン。今回も血みどろドロドロとやってくれてます。

 謎解きの部分もあるんですよ。それが「かごめ」のわらべ歌。昔から諸説ありますけど「かごめ=籠女」は遊女や妊婦を意味し、「夜明けの晩に鶴と亀がすべった」は流産や堕胎を表しているんだとか。この作品ではさらに新解釈を披露! 中川信夫の傑作『東海道四谷怪談』(59)で直助役を演じた江見俊太郎と、『SCORE』軍団の小沢和義(原案はこの人)がパンパカパーンと教えてくれます。

 ま、作品全体はやや“壊れ方”が足りない気もしますが、『発狂する唇』の三輪ひとみ嬢に続いて“生贄”になった吉村美紀クン、すなわち佐々木監督によるアイドル(顔)破壊工作映画として観るのがよろし。

〈おまけ〉 その昔、監督助手をやった『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(85)を皮切りに、助監督だった『地獄の警備員』(92)まで、佐々木サンが黒沢清の下にずっとついてたの、知ってた?
監督:佐々木浩久
出演:吉村美紀
   井上尚子
2000年 日本
1時間26分
16000円
徳間ジャパンコミュニケーションズ 
8月25日発売


 

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