「セックスのときのBGMって何がいい?」――てなことを訊かれら、あなたならどう答えます? 俺がうっかり口にしたのはこれ。「やっぱ、バッハがいいなぁ」。
ハ、ハズかしいィ〜。
しかしいつの間に、こんな性癖が刷り込まれていたのか。そうだ! 若松孝二のピンク映画や初期の日活ロマンポルノのせいだ。よくかかってたからなあ、絡みの場面にJ・S・バッハのバロック音楽。荘厳で、淫靡で、しかも背徳なあの感じ。特にチェンバロものが好きだった。
そんな俺だから、主演「朝岡実嶺」、共通テーマは「女教師」という当対決企画。軍配は中原俊作品のほうにあがる。なにしろ『姉は女教師』の4Pのシーンにはバッハの旋律が鳴り響くのだ! まるで中原監督がその出自を誇っているかのように……。そう、『櫻の園』(90)、『12人の優しい日本人』(91)、『Lie
Lie Lie 』(97)などで知られるこの才人は、82年『犯され志願』でデビューしたロマンポルノ育ちなのである。
一方『愛しの女教師』を演出したTOHJIROは、AV界の人気作家。こちらも溯れば森崎東監督の『黒木太郎の愛と冒険』(77)に、本名“伊藤裕一”で映画監督志望の若者として出演し、のちに六本木の自主上映スペース「OM」をオープン(俺もお世話になりました)。そして“伊藤智生”の名でメルヘンタッチのドラマ『ゴンドラ』(86)を監督した人ではないか。『姉は女教師』も倒錯したメルヘンだった。
結論! 人に歴史あり。 |
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『姉は女教師』 |
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『姉は女教師』
監督:中原俊
出演:朝岡実嶺
1時間20分 |
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『愛しの女教師』
監督:TOHJIRO
出演:朝岡実嶺
1時間40分 |
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2000年日本
各5000円
ソフト・オン・デマンド
発売中
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