大筋は原作をほぼなぞっているのに、やはり“アルジェント節”は健在、映像はワリとちゃんとしているものの、なんともはや、妖しげな“怪作”なのだ。
何といっても、“怪人”の顔がマットウなジュリアン・サンズそのままで火傷もなければ骸骨顔でもないという重大な改変が行われている。“オペラ座”といえば、舞台でも映画でも“美女と野獣”テーマの切ない純愛が眼目なのに…。そのおかげで、あろうことかヒロインのクリスティーナは怪人と深い仲になり、ボカシ入りのベッドシーンまであるのだ。そのかわり、姿は普通
でも怪人には下水道でネズミたちに育てられたという“暗い過去”があり(お前はバットマンのペンギンか!)、闇の存在から超能力を与えられ、ネズミたちがいわば“使い魔”として活躍し彼を慕っているという、かなり面
白い設定がある。
ネズミ取りに命をかける奇怪なキャラクターや、少女を狙うロリコン親爺が血祭りにあげられるなど、アルジェントらしい華麗なスプラッタ映画のラインはちゃんと押さえてあるのだ。実娘のヘアヌード場面
をじっくり撮るという変態趣味も健在。もっとも、監督は“娘が脱ぎたがったから…”と言ったとか言わないとか・・・。 |
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IL FANTASM
A DELL' OPER
監督:ダリオ・アルジェント
出演:ジュリアン・サンズ、
アーシア・アルジェント、
アンデレア・デイ・ステファノ
1998年 イタリア映画
1時間42分
日本ヘラルド映画
\16,000 |
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●屋根の上にたたずむ怪人が、夜空に見る幻影がすごい。醜く肥え太った全裸の男女が、巨大なネズミ取りにはさまれて苦痛のうめきをあげる…。怪人にとって享楽的な上流階級の人々はネズミにも劣る存在なのだ。(編集部)
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