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| 『となかいロビー 炎のランナー』 |
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清水
節
text by Takashi Shimizu |
| ≫ アードマン・スタジオのクレイアニメはニワトリよりもトナカイがおすすめ! |
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アードマンがハリウッド資本を受け、満を持して完成させた『チキンラン』の評判の悪さは、ひとえにキャラがかわいくないという言葉に集約されているが、あの作品の失敗を正確に指摘するならば、ディズニー・アニメ的な「ストーリー」に奉仕するためにのみ、キャラが存在していることだろう。言い換えれば、それぞれに個性的なキャラが、独自に動き出してしまう予測不能な展開がないのだ。
クレイアニメに限らず、ストップモーションアニメの魅力とは、キャラの動作の魅力にある。立体感を持つキャラの動きは、セルアニメの動画以上にアニメーターの個性と想像力がもろに反映されてしまう。ウィリス・H・オブライエンのキング・コングも、レイ・ハリーハウゼンのガイコツも、フィル・ティペットのスノーウォーカーも、みんなそうだった。けれども忘れてならないのは、魅力的なのは刹那的な動きそのものではなく、ある場面でどう動くか、なのである。クレイアニメにとっては、ストーリーではなく「シチュエーション」こそ重要なのだ。
アードマン・スタジオには2人の巨匠がいる。一人は言わずと知れた『ウォレスとグルミット』のニック・パークであり、もう一人が、シュールでアナーキーな犬たちの冒険コメディ『レックス・ザ・ラント』のリチャード・ゴルゾウスキ。このゴルゾウスキの手によって演出され、1999年のクリス
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ROBBIE
THE REINDEER−THE GREAT REINDEER RACE
監督:リチャード・ゴルゾウスキ
声優:アルダル・オハンロン/ジェイン・ホロックス
ナレーター:ロビー・ウィリアムス
1999年 イギリス
30分
アスミック・エース エンタテインメント
4700円
発売中 |
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●イギリスでのTV放映時には視聴占有率52.6%を記録したクレイアニメ。偉大な父を持つ落ちこぼれのとなかい、ロビーの奮闘を描く
http://www.asmik-ace.co.jp/
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マスにBBCでオンエアされたクレイアニメが『となかいロビー』だ。脚本を、天才的シチュエーシ ョン・コメディ作家である『ノッティングヒルの恋人』や『フォー・ウェディング』『ミスター・ビ
ーン』のリチャード・カーティスに書かせているセンスに、まず脱帽しよう。歌にまで歌われた偉大なトナカイ、ルドルフを父に持つロビーが、かつての父同様サンタのソリをひくため、最果ての北の町にやってくるのだが、そこには、ルドルフに悪意を抱いていたトナカイや、セクシーなトナカイ、ロビーに一目惚れしてしまったトナカイなどなど、個性的な連中がいっぱいいて、まずもってシチュエーションで惹きつける。
この町でロビーは自分自身の限界を知り、可能性に挑戦し、恋に冒険に精を出す。元来、怠け者のロビーをはじめキャラたちがキュート。ゴルゾウスキは、キャラにレックス以上の人間味を持たせ、独特な間をつくってキャラたちの感情を際立たせている。ある意味では、クレイアニメ独特の動き以上に、キャラの感情面での演出に長けているといっても過言じゃない。トリに幻滅したクレイアニメ・ファンよ、トナカイの町に集結せよ! |
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