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| 『リターン・トゥ・パラダイス』 |
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高橋諭治
text by Yuji Takahashi |
| ≫ “異国の恐怖”をひねりの効いた視点で |
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アメリカの若者が旅行先のマレーシアで羽を伸ばしすぎ、思わぬ重い刑罰を受ける。『ブロークダウン・パレス』などにも共通する“異国(=アジア)の恐怖”ものである。
100グラム以上の麻薬を所持していると自動的に売人と見なされるため、死刑宣告を受けることが濃厚な青年ルイス。本作のユニークな点は、そうした彼の獄中生活を描くのではなく、ひと足先にニューヨークに戻ってきた友人ジョンの心理に焦点を当てているところだ。女弁護士いわく、ジョンが自分も同罪だと認めて出頭すればルイスは死刑を逃れることができるとか。しかし友人の命を救う代
償として、数年間の服役は確実。親友を見捨てて保身に走るか、友情のために身を投げ出すか。この
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RETURN
TO PARADISE
(劇場未公開)
監督:ジョゼフ・ルーベン
出演:ビンス・ボーン/アン・ヘッシュ/ ホアキン・フェニックス
1998年 アメリカ
1時間51分
CICビクタービデオ
13333円
発売中 |
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●麻薬所持で死刑宣告を受けた友人を救うべく苦悩する男をビンス・ボーンが熱演する人間ドラマ。監督は『マネートレイン』のジョゼフ・ルーベン
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“究極の選択”のドラマは、なかなか見応えがある。
格好良く「俺がヤツを救ってやるぜ」と言い出せず、ジタバタと苦悶する主人公ジョンに『ザ・セル』のビンス・ボーン。そしてナイーヴな囚人ルイスに『グラディエーター』でオスカー候補になったホアキン・フェニックス。そんな注目の男優陣に加え、ルイス救済のために奔走する美人弁護士役のアン・ヘッシュがいい。このヒロインが主人公と恋に落ちるという一見安易な展開にも、ちゃんと裏の“理由”があり、筆者などは終盤ギリギリまで、彼女がしたたかな打算女なのか、本当にいい人なのか、さっぱりわからなかった。結末も意外なほど辛口! |
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