こわもてのジェームズ・ベルーシがシリアスにキメたジャケットに、まず要注意。いかにもハードなアクション映画風だが中身はクライム・コメディだった、というのは未公開ビデオによくあるパターンだ。まあ、この映画のようにいい意味で予想を裏切ってくれるとイチャモンをつける気にもならない。
ベルーシ扮する凄腕の殺し屋が、マフィアの若造を一流のヒットマンに育てるという依頼を請け負う。特訓の仕上げとして、電話帳で無作為に選んだある女を若造に殺すよう命じるが、よりによって若造が女に惚れてしまったために、珍妙な事態に発展していく。
殺しの師匠ベルーシがなぜか盆栽などの和風情緒をこよなく愛している描写もおかしいが、この映画の最大の魅力はヒロインの突出したキャラクターにある。このヒロイン、友人も恋人もおらず、赤ちゃんの代わりに人形をあやすのが日課という哀れなくらい孤独な女。そんな人生に絶望しきった彼女が、殺し屋コンビに命を狙われていると察知するや、自ら完全武装して彼らを迎え撃ち、闘うヒロインへと豪快なる大変身を遂げるのだ。
いつ自殺してもおかしくないネクラ女の驚くべき生への執着に、私は舌を巻いた。やはり女は甘く見てはいけない生き物だ。この教訓を学ぶためにも必見の女性賛歌映画である。 |
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ANGEL'S DANCE
監督・脚本:デヴィット・L・コーレイ
出演:ジェームズ・ベルーシ
シェリル・リー
カイル・チャンドラー
1999年 アメリカ
1時間43分
エムスリイエンタテインメント
16000円
9月29日発売 |
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