誰もが、この映画を『マトリックス』の原点的な香港アクションの極め付けというが、もっと身近な作品との相似形があるではないか。それはわれらが「東映ヒーローもの」! 時代劇の伝統を、変身&戦隊ヒーローへと継承し、見得を切るかのようなポーズと振り付けのような殺陣をトレードマークに、アナログチックな特撮を素早く細かいカットの積み重ねでみせる、幼児でも楽しめる大活劇。
そんな映像にハマる動きと肉体のルーツを探れば、やはり役者・千葉真一にたどりつく。彼こそアクション時代劇と特撮ドラマを体現したジャパン・アクションの象徴といっても過言じゃない。『風雲 ストームライダーズ』の成功は、香港アクションとハリウッドSFXがポスプロ作業で融合される以前に、千葉ちゃんをキャスティングした時点で約束されていたのだ。若手スターの存在感を吹き飛ばすほどの千葉ちゃんの強烈な灰汁こそ、この映画の真骨頂。
たとえばキアヌでは、ここまでオリエンタルな要素をたたえた特撮娯楽活劇のなかで求心力に成り得なかった。もちろん千葉ちゃんがこの映画に融和しているのは、彼が東洋人であるからではない。千葉ちゃんことサニー・チバは、日本にいれば浮きがちなほどに大仰な身振り手振りがさまになり、『キイハンター』『ザ・ゴリラ7』『戦国自衛隊』で鍛えた"ハリウッド的反射神経"で身をこなし、しかも『七色仮面
』『魔界転生』『宇宙からのメッセージ』のなかでアピールした"特撮的肉体"の持ち主だったからに他ならないのだっ! ミフネ亡き後、世界へ放つジャパニーズ活劇のイコンは、チバにこそ継承されなければならない。押忍。 |
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