時には「俺様は変わり者なのだ」と宣言しているような“やりすぎ”の怪演も目につくクリストファー・ウォーケンだが、この映画を見るとつくづくいい役者だと実感させられる。彼が今や絶滅の危機に瀕していると思われる“金庫破りのプロ”という古臭〜いキャラクターに扮したフィルムノワール。シンディ・ローパーが恋人役で共演し、ジョナサン・デミが製作総指揮に名を連ねた低予算映画である。
引退した凄腕の金庫破りが、借金に困って最後の大仕事に手を染めるというこれまた古風なストーリーだが、サスペンスやスペクタクルの要素は皆無。死者が続出するどころか、流血シーンすら一切ない。映画はひたすら、自動車修理工としてかろうじて生計を立てている主人公の苦しい身辺事情を乾いたタッチで描き、ひょっこり舞い降りてきた“意外な結末”に寄り添っていく。
特に無気力とかクールといった感じでもなく、奇妙に脱力した登場人物たちが実にいい。ウォーケンはもとより、アイルランドからの親戚
と称して主人公に接近する謎めいた若造役、ピーター・マクドナルドの存在感が秀逸。見終えてなぜか「こんな人生も悪くない」などという言葉が頭をかすめるこの映画は、しっかり上質の人間ドラマとして成立している。 |
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THE OPPORTUNISTS
監督:マイルズ・コーネル
出演:クリストファー・ウォーケン
シンディ・ローパー
ピーター・マクドナルド
1999年 アメリカ
1時間30分
¥16000
エムスリイエンタテインメント
5月26日発売 |
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http://www.m3e.co.jp
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