「FILM」
「DVD」
「VIDEO」
「SOUND TRACK」
「BOOK」


 
『アトミック・シティ』

映 倫太郎
text by Rintaro Ei
ドイツ産娯楽アクションが花盛り その水準は高いのだ!
 最近元気いっぱいなジャーマン娯楽映画の実力を感じさせるアクション篇。設定や展開は、まさに『ダイ・ハード』ばり、決して新機軸ではないが、同様のハリウッド産の有象無象とは明らかに違う、重厚で迫力ある“ドイツらしさ”がバッチリと決まった作品なのだ。

 ドイツのNATO軍核ミサイル基地。軍縮に伴う核解体に立ち会うためロシア側の査察団が訪れるが、これがテロ集団に入れ代わり、基地が占拠される。大半の要員は毒ガスで殺され、残りも人質に。しかし、ただ一人、元特殊部隊の修理保安係が生き残った!(このへんは『沈黙の戦艦』ですな)地下深く縦横に入り組む軍事基地を舞台に、孤軍奮闘、ではなくて、そこが多少の新趣向、偶然訪れていた男の妻と息子が協力して大活躍する。この夫婦が離婚寸前というのも『ダイ・ハード』と同じ。悪役も立っていて、武人としての誇りを持ったロシア軍人と徹底的に卑劣な裏切り者のNATO将軍の2人。

 最近公開されるドイツ映画は『ラン・ローラ・ラン』など異色作中心だが、未公開ビデオでは、ハリウッドばりアクションが花盛り。もちろん外れもあるが、氾濫するアメリカ産の未公開ものよりずっと水準が高いのは確かだ。
THE LAST BOMB
監督:ハンス・ホーン
出演:イエン・ニューハウス
   レグラ・グロイラー
   ラルフ・ハーフォース 
1999年 ドイツ
1時間41分
¥16000
ニューセレクト
発売中



http://www.new-select.com/


 

「スロウトレイン」に掲載の記事・写真・カット等の無断転載を禁じます。© Works m bros.