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『サイコ・ビーチ・パーティ』

森 世一
text by Seiichi Mori
サーフィン・ロックに溺れたい!
 なんともB級C級映画だ。海でサーフィンするシーンなのに、肝心の海が出てこない。う〜んなんとも変な映画。

 タイトル・ロール(ヌード・ダンサーまがいの女性が腰をふりながら踊る)の背景に流れる、なんとも古めかしいエレクトーンとエレキ・ギターをかき鳴らした60代のインストギター風の音に、まずはビックリさせられる。このサントラのコンセプトそのものが、ベンチャーズまっ青モノ、まさにインスト・エレキ・ギターのオンパレードなのだ。

 しかし、そのくせ極上のコクのあるエレキ・ギター・サウンドにしびれてしまったりした。まったくアメリカという国は音楽の宝庫だなぁと再確認。これだけ質の高いエレキ・インストをとりそろえてしまうのには頭が下がった。
 
 
『サイコ・ビーチ・バーティー』
PSYCHO BEACH PARTY

輸入盤
音楽:ベン・ヴォーン
音楽業界でプロデューサーとして活躍する傍ら、自分名義のアルバムもリリース、世界中をツアーするミュージシャン。映画音楽も日本未公開作を数本手がけている

 まぁそれでもサーフ・ロックの洪水には飽きが来るというもの。そのことを考慮してかアクセント的にサックスをフューチャーさせたり、エルビス・プレスリー風のロックンロールをあしらったりとそれなりの工夫を凝らしている。

 一家に一枚、サーフ・ロックをふと聴いてみたくなったらコレをおすすめしたい。そしてぜひとも本編を観てタイトル・ロールの腰ふりダンスを思い出して欲しい。


 

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