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| 『シリアル・ラヴァー』 |
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森
世一
text by Seiichi Mori |
| ≫ 本年最大のミステリーディスク |
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このレビューでは3度目の登場となるブリュノ・クレである。映画はときに、音楽に特別な役割を要求することがある。この映画にとっても音楽はかなり特別な役割を持つ。まるで遊園地のような種々雑多な音楽が使われていることに驚かされた。
この映画にはジュークボックスが登場するのだが 、この作品そのものがジュークボックスのようにポップスのオンパレードである。場面と場面の間にラテンっぽい曲が流れたかと思えば、まるでアラビアンナイトのような神秘的で古めかしい曲が流れたり、その音楽の偶発性にはどぎもをぬかれると同時にニヤリとしてしまうのだ。日本に置きかえるならば、演歌が流れたと思えば、次に上等なクラ
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『シリアル・ラヴァー』
SERIAL LOVER
(輸入版) |
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音楽:ブリュノ・クレ
25年に及ぶキャリアの中で、約40本ものTV、長編映画の音楽を作曲している重鎮。代表作は『ミクロコスモス』('96)、『クリムゾン・リバー』(2000)ほか |
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シックが流れるようなものだ。似た音づくりがあるとすれば、滝田洋二郎の『シャ乱Q 演歌の花 道』('97)だろうか。劇中に登場する歌が、かなり重要に、時には主演級に扱われるのだ。
ここで歌われた数々のシャンソン、あるいはラテンっぽい曲などはある時代を想定したものなのだろうか。60年代、あるいはもっとそれ以前だろう。ナイフの飛んでくる音や会話なども入った音づくりには狂喜してしまう。きわめつけに『フグ(魚の)ラブ・ソング』なる日本語の歌まで収録。本年最大のミステリー・ディスクと言っていいだろう。 |
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