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| 『漂流街/THE HAZARD CITY』 |
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森
世一
text by Seiichi Mori |
| ≫ 音楽が“無国籍的日本”を作り出す |
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今一番ノッている監督といえば、この人、三池崇史。『漂流街〜』も、実にはずんだ不思議な感覚の映画である。その音楽はというと、ロックは当然あるにせよ、アラブ系、ブラジルサンバ系と一風変わった音のモンタージュが聞けて面白い。楽器もアラビアを代表する楽器“ウード”などを取り入れ、彼の作品の特徴である無国籍的日本を作り出すのに一役かっているのだ。
“ギターギンギン”はまるで『M:I−2』の追跡シーンのノリだし、闘鶏場の場面で流れるアラブ風ロックを聞いていると、実際のアラブにも、もしかしたらこんな場所があるんじゃないのかとさえ思えてしまう。映像のノリ、音楽のノリがそんな効果を産み出してしまうのだ。こんな音楽を作りだせる人がいる幸せを、感じないわけにはいかない。
もちろん、ただ単にアラブの音を持ってくるのではない。 それを変化させ、ポピュラー化して、映画のシーンへミクスチャーしていく。
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音楽:遠藤浩二
徳間ジャパン
2857円(税抜き) |
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そんな勝手気ままな浮遊感がたまらなく面白い。これを単純にワールドミュージックとして楽しむという方法もあるかもしれないが、やはりこれは、楽しさの中にも場面との相乗効果が緻密に計算された“映画音楽”であり、サウンドトラックならではの緊張感が感じられる。三池崇史のこの映画も、そしてここにある映画音楽も、間違いなく時代が要請した、いま最も斬新なものという気がする。 |
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