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| 『マグノリア(スコア盤)』 |
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森
世一
text by Seiichi Mori |
| ≫ 静寂とリフレインの醍醐味 本年度映画音楽ベストワン候補 |
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それぞれの登場人物の失意の中に真実が見えてくる。どうしようもない自滅的な環境の中で生きてゆくことの摂理みたいなものも、すべてはラストで流されてしまうダイナミックな映像が用意されていた。
音楽が実に大胆なまでにシャシャリ出てくる。映画をみて、これほど音楽が耳に残るのも珍しい。たとえばボーカル盤サントラ(日本盤はこれのみ)の方に入っている『ワン』という曲は、あっと驚くタイトル・ロール、人物紹介シーンで流れるのだが、スコアーの方も、まさにどんぴしゃり、ここで音楽が欲しいなあというところで流れてくる。それも、だいたい音楽というものは、もりあげようとすれば、静から動への展開と、リフを多用すればいいわけだが、まさにそんな常套手段が、大上段から観客に向けて使用される。まだ早いだろうが本年の映画音楽ベストワン。音楽構成、音楽編集賞をあげたい。
第一印象では全編これ、音楽が流れていたかのような印象を受けたのだが、見直すと実際には違っていたことにも驚かされた。タイトル『ワン』の曲が終わると、実はまったく音楽がなくなる。計ったわけではないが、15分以上か?
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ジョン・ブライオン
MAGNOLIA ORIGINAL MOTION
PICTURE SCORE(輸入盤) |
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そしてラストでも、やはりまったく音楽が流れないシーンがつづくのだ。静と動の常套句がそんな形でも使われていた。
音楽の特性を最大限に活用した、静寂とリフレインの醍醐味はまさしく本作で味わえるものだという気がする。特に本編、CDともに最初に登場するスコアーは絶品。
念の為、ボーカル盤に入っているインストの『マグノリア』はスコアー盤のものと同じ。 |
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